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コネクトワールド~俺の脳内異世界が最強すぎるし、次々に進化していっておかしい~1巻完結  作者: 阿良あらと
第四章『VS伊集院透夜、そして』

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第32話 エピローグ


 現実世界での激闘から数日後。

 俺は病院のベッドの上で、再びミストガルドへと意識を接続していた。


 伊集院との因果を断ち切り、王妃達の異世界を再生させた古代龍(ウロボロス)が、ミストガルドへと帰還したのだ。



 ゴゴゴゴゴ……!  

 ミストガルドの大地が、いや、世界そのものが揺れている。


 上空を見上げると、そこには信じられない光景が広がっていた。

 ウロボロスがミストガルドの空のさらにその上空で、自らの巨大な身体を丸め込み、一つの“天体”を形成し始めたのだ。


 それはミストガルドを凌駕するほどの巨大な球体。

 蛇が自らの尾を喰らい、丸まった姿そのものだった。


 ミストガルドの住人は空に現れた新たなる星を見上げ、それを「ウロボロスの星」――『ウルズガルド』と呼び、隣人の平和と自らの世界の発展を願うようになった。


「ふーっ……無事に、新しい世界が誕生したみたいだな」

「流石は主様です! このミスト、猛烈に感動しております!」

「ふん。まさか、アタチの身体が、丸ごと星にされてしまうとはな」


 俺の隣、真っ白な仮想空間に二人の使徒が姿を現した。


 一人はお馴染みのミスト。

 Tシャツに縞々パンツ姿の彼女はもはや地球の文化を取り入れすぎて暴走している。

 そのTシャツの中央にはデカデカと『可愛いは正義』と書かれていた。


 そしてもう一人は――金髪をツインテールにした生意気そうな表情の幼女。


 彼女の名は『ウルズ』。

 元・古代龍にして新たなる二人目の使徒ネームドキャラクターだ。

 何故か幼女に近い少女の姿をしているが、断じて俺の想像力のせいではないと信じたい。


 その時、俺の目の前に荘厳なウィンドウが出現した。


【この瞬間、全世界で初めて二つの異世界を同時に保有する神が誕生しました】

【称号:二重世界創造神ダブル・ワールド・クリエイターを獲得しました】

【歴史的快挙を祝して報酬を一つお選びください】


1:上位コネクト権限

他者の異世界に対し、一方的にコネクト可能。接続・切り離しが自由。世界の権限を奪うことも可能


2:ランダムダンジョン化  

他者の異世界に対し、一方的にダンジョンを生成可能。

※現実世界で一定距離に接近する必要がある。

再接近時に内部のリソースを回収できる。


3:共同管理者の指名

二重世界の管理負荷軽減のため、他者と世界を共同管理できる。

権限の付与・剥奪は創造主アキラに依存。

レベルが上がれば複数人の指名も可能


「ふふん。ずっとずっと、俺が妄想し続けた成果がついに実を結んだな」

「はい。やはりミストの予想通り、報酬の内容も主様の想像力(妄想)に強く依存しているようですね」

「ふむ。アタチが思うに、1番が一番面白そうなんじゃが?」


 そのまま他人の異世界を支配しまくろうというウルズの物騒な提案に、俺とミストは即座にノーを叩きつける。どうやら彼女は古代龍だった時代に様々な異世界を渡り歩いた影響で、かなり好戦的な考え方をしているらしい。


「悪いがウルズ、俺は3番を選ぶって、前々から決めてたんだ」

「なるほど。細田朱美先輩を、共同管理者に指名するためですね」

「ああ。……実は細田先輩の世界の住人達を篠田先輩が自分の異世界に保護してくれていてな。さっき、ウルズに頼んで、全員ミストガルドに連れて帰ってもらったんだ」

「ふん! 異世界を渡れるアタチだからこそできた、奇跡の御業という訳じゃ! 二人とも、アタチを崇め奉りなちゃい!」


 ふんぞり返る幼女(元・古代龍)を俺とミストは「はいはい」と両脇から抱えて胴上げする。


「やだ、これ怖い! もっとやさちくしろ!」


 ともあれ細田先輩の世界の住人は、一旦ミストガルドの安全な区画で受け入れている。

 このままミストガルドで暮らす者も現れるかもしれない。


「さて、と。そろそろ細田先輩にこの吉報を伝えに行ってくるか」

「なぁ、アキラ。アタチの星をアケミとかいう小娘と管理する計画は理解できたが――」


 その時、俺の脳裏に背筋が凍るような、嫌な予感が降り注いだ。

 ウルズの言葉を聞いてはいけない。

 聞けば何かが起きる。俺の直感が強くそう警告していた。


 だが、ウルズはお構いなしに言葉を続けた。


「しばらくの間、少なくとも半年以上はアケミと一緒に暮らさないと、魂の定着も共同管理の権限もたぶん安定しないと思うぞ?」


「……あ、………え?」


 言葉が出ない。

 いや、予測できたはずだった。

 コネクトですら互いの生体デバイスが触れ合うほど密着しなければ成功しないシステムだ。


 他人の異世界を共同で管理しようと思ったら、当然、生体デバイスは常に近くに存在しなければならない。


「主様。ミストは、心より応援しております。貴方にとっての、新たな王妃候補との 「行ってきます!!」


 ミストのどこか楽しそうな声を遮り俺は叫び逃げ出した。

 ややこしい事は後回しだ。


 今はただ、細田先輩のあの笑顔を取り戻すために――!




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