表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
揉めた別れ話  作者: 夕貴
3/9

婚約

私の実家を出る事となり、家探しが始まった。

都会ではないが、田舎でもない場所だ。

猫を3匹抱えての家探しは困難だった。

猫2匹まで。賃貸ではその条件がついて回った。


家を買おう。と言う話になったが、ただの他人同士、お互い20代だった事もあり不動産屋はいい顔をしなかった。

そしてプロポーズされた。

まあ。いいか。と思いOKした。


家の購入・婚約に伴い、A男の家族に会う事になった。

私は結婚する事に元々条件があった。

苗字を変えたくない。と言う事だ。

私と両親は苗字が違う。

多々あって私は祖父の苗字を名乗っている。

そして祖父と結婚しても苗字は変えない。と約束していた。

A男は次男だが、A男の父親が経営している会社の跡取りだったため、一応私は付き合う際にこの条件を話し納得して貰っていた。

プロポーズの際もA男に家族に話して了承して欲しいとお願いしていた。


A男の家族と会った日、私は深く傷付けられた。


人の両親を悪く言いたくはないが、私から見たA男の両親は、男尊女卑の昔気質のような父親とそれに対して意見出来ず、同調する母親だった。


まず苗字の話だ。

A男は母親にしかその話をしておらず、父親は初耳だったとの事だ。

そしてそのうち死ぬ祖父との約束なんてどうでもいいだろう。と宣った。

そんな事を了承している私の両親は頭がおかしい。と。


家の購入についても、そのうち死ぬ猫の為に家を買う必要はない。ボロアパートがお似合いだ。と。


そして仕事だ。

会社の手伝いをしろ。と。


何故赤の他人にここまで言われなければいけないのか。

A男は何も言わず、私が言われている事を隣で聞いているだけだった。


帰宅後、A男に話が通ってない理由と私があれだけ罵られてるのに庇わないのは何故か。と問いただした。

そして私はもうA男の父親の顔は二度と見たくない。と伝えた。


また家族に話に行ってくる。と再度出掛けたA男。

帰ってきたA男は勘当されていた。

会社は継げなくなったが、あと5年間は父親の会社で働き、その間結婚はするな。と言われたらしい。


A男は家族や仕事より私を大事にしたよ。と。


私はそんな事を望んでいた訳ではない。

もう無理だ。別れよう。と思っていたが、責任を感じ、交際を続ける事にした。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ