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見知らぬ町でのお互いの印象

「すごい、広い街……」

 ユーノの魔術でお城から移動しすぐ目に入ったのは、ガヤガヤと騒がしい町の中。数日前にあったアクアのお披露目の時よりも多い人の数に、少し戸惑ったアクアが一歩後退りをした

「アクア、迷子になるよ」

 と、ユーノに手を差し出されその手をぎゅっとつかんで歩き出す。ユーノとアクアを囲うように警備や家政婦達も歩きだし、廻りにいた人々が不思議そうに道を開けていく。町からほんの少し歩いた先に、アリアの家より少し大きい一軒家に着いた。アクアがユーノの背中に隠れながらその家を見ていると、初老の男性がニコニコと微笑みながら家から出てきた

「ユーノ様、お久しぶりですね」

「ああ、この子が産まれてからはじめて来るのかな」

 挨拶をした男性にユーノが返事をしながらアクアの背中にそっと振れると、ユーノの服で少し顔を隠しながら、アクアをニコニコと微笑み見る男性から少し目線を外しながらペコリと少し頭を下げた

「はっ、はじめまして……」

 聞き取りづらいほど小さな声で挨拶をすると、ユーノが少し困ったように微笑む。男性は気にせず少し屈んでアクアと目線を合わせた

「君の名前は、えーっと……」

「アクアです。こんにちは」

「こんにちは。私はノックスだ。では、挨拶も済みましたし、早速向かいますか」

 アクアに挨拶を終え、ユーノにも話すと道案内をするように先に歩きはじめた





「では今から自由行動とします!お昼に一度ここに戻るように!」

 その頃アクアとミオは、一通り校外学習を終えて、担任の先生のとても長い忠告や話を聞き終え、ふぅ。と一息ついていた。クラスの子達が友人同士集まると、あちらこちらに歩いていった

「じゃあミオ行こっ」

 地面に置いていた鞄を背負い、ミオにも鞄を指差して急かすと、ミオがやる気なくゆっくりと鞄を持った

「すぐ買いに行くの?町の雰囲気とか、色々買い物をしようよ」

「買い物ならするでしょ?ミオが欲しいものとちょっと違うだけだよ」

 そう言うと、ガシッとミオの腕をつかみ早歩きで

色々なお店がありそうな方へと向かっていく。ミオが見てみたいお店をどんどん素通りし、お目当ての薬草が売っていそうなお店を発見すると、ミオの腕を強くつかみ直して少し歩く速度を上げた。グイグイと歩かされるミオがアリアの嬉しそうな顔を見て、寄りたいお店に行けない事を諦めるように、ふぅ。とため息をついて呟いた

「ちょっとは私のも買えると思ったけど、勝手についてきたから仕方ないか」

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