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徒然枕物語 参  作者: 緋和皐月
3/15

言葉

 僕と君は いつも不思議な会話をしてた



 今日は 天の気分が優れて無いかしら


 いいや 今日は青が争う 青の日だよ



 日の音が無い色なんて 貴方には似合わないわ


 そういう君は 良く似合ってるよ



 王様の求めたものは どこ?


 僕の この手の中だよ




 不思議な 不思議なこの会話


 気味悪がって 逃げてく友人



 僕と君だけの 秘密の暗号みたいだね


 そう呟くと 君は笑った


 あの人たちは 分かろうとする余裕が無いのよ


 僕には あるの?


 あるから 私と話せるんだわ



 くすくす笑う君と


 僕は1つだけ 


 糸を勺ですくって 束ねた



 ずっとずっと 1つの糸につながった(ひと)で居よう



 君はくすくす笑って答えた



 良いわ 良いわよ


 貴方が私を忘れても ずっと1つの糸につながる(ひと)であり続けてあげる



 楽しげにくるくると 君は空中を駆ける



 それは 僕が言霊と交わした最後の言葉


 いつの間にか見えなくなった 君との言葉

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