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辺境遊戯・改訂版  作者: 渡来亜輝彦
第十六章:守護者(シールコルスチェーン)
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6.未来からの伝言-1

 ふと目を覚ますと、木陰にいた。

 木の陰は比較的昼でも涼しく、快適だった。レックハルドはぼんやりと、自分が町外れにいるらしいことを理解していた。

「よぉう! 目が覚めたかっ?」

 やたらと明るい声が飛び込んできて、レックハルドはいきなり現実に引き戻された。

 町の外れ、その町の入り口の近くだ。そこでファルケンがたたずんでいる。我に返ってレックハルドは慌てて立ち上がる。

「お、おい、オレは一体……砦は……」

「ああ、あれかあ」

 ファルケンは、小首をかしげる。

「やっぱり無理はいけないと思うんだよな。疲れてたみたいで、瓦礫にもたれかかって寝てたから拾ってきた。ああ、奴等はオレが片付けておいたから」

「寝てた?」

 そんなはずはない。

 レックハルドは首を傾げた。確かレックハルドは、あの時不思議な世界にいた。空が虹色に輝いた荒野のような場所。そこで確かロゥレンによく似た妖精に話しかけられた。

 そして、ファルケンの姿をしたものに襲われ、彼に助けられたような記憶がうっすらとある。だが、それが悪い夢だと言われてしまえば、否定する材料はまったくなかった。

 現実離れした話だ。

「そうだ、見せたいものが色々あって……」

 ファルケンはそういうと、ふと背中側に回していた手を前に出した。

「ほらっ、あんたが寝てる間に直しといたんだよ!」

 そういって、ファルケンはレックハルドの前に魔幻灯を出してきた。割れたガラスも、曲がって、くすんでいたかさも、きれいに直されて磨かれていた。ほとんど修復されていて、それは彼がファルケンから譲り受けたものとも思えなかった。

 レックハルドは思わず感心した。

「うまいもんだな。ここまで修復できるとは思わなかったぜ。まさかお前がやったのか?」

「当たり前でしょ。狼人だもん。自分と関連するシェンタールを修復くらいできるよ。それぐらいやれて初めて一人前の狼人おとこなのさ」

 そういいながらも、ファルケンは妙に得意そうだ。

「それだけ綺麗にしてれば使いやすいと思ってね。まあ、あんたが使うにはちょっと大きいけど、ついでに軽量化しといたから~」

「ああ、そうだな、これなら使いやすいか」

 受け取ってレックハルドはそれを眺めた。綺麗に修復されたそれを見ても、前のように、それを見てもあの光景がよみがえることはなかった。

「あ、そうそう、あんたの連れが見つかったみたいだぜ」

 ファルケンは不意に言った。

「何?」

 顔を上げたレックハルドに、ファルケンは笑っていった。

「あんたのツレも狼人なんだったよな? 実はオレ達が出ている間に、狼人が街中で見つかったらしくて。いやあ、ゴタゴタあったけど、お陰で狼人が目立ってすぐに見つかったみたい。反対側の外れに待たせてあるんだよ。一緒に行こう」

「そ、そうか」

 応えながら、レックハルドは少しだけ複雑な気分になっていた。

 連れの狼人ということは、イェームが見つかったということだ。

 それは結局、彼を久しぶりに現実に戻す事実だった。結局、ここにいるファルケンは所詮他人の空似か何かだったということだ。そう思うと、何となく寂しく思った。

 ファルケンは、彼をそのまま街の大通りに案内する。そのまま反対側の外れに案内するつもりらしい。

「あ、でも、まずは腹ごしらえでもしてて。オレ、ちょっと用事があるんだよね」

 不意に食堂を見つけて、彼はそういうとレックハルドを中にいれた。すでに料理が頼まれていて、肉料理に使われた香辛料の香りがレックハルドの鼻先に漂った。

 ファルケンの行動はいぶかしくおもったものの、レックハルドもさすがに空腹だったので思わず料理にがっついてしまうと、それが食べ終わるころにはファルケンがふらっと戻ってきていた。

 ファルケンは料金を払うと、レックハルドを外に連れ出す。

「何してたんだ?」

 レックハルドは彼の荷物を見やりながらそう尋ねる。

「色々準備してたんだよー。ほら、これ、あんたの靴ぼろぼろだし。これでも持っていったらと思って!」

 ファルケンは丈夫そうな靴をレックハルドに見せる。

「服とかもちょっとだけ。でもあんまりあると荷物になるから」

「お、おお、悪いな。でも……」

 いったいいきなり何なんだ? と尋ねようとしたとき、ファルケンはそれを袋に入れて戻すと、懐から袋を取り出す。木綿の布にちょっと洒落た縫い取りがしてあるそれが揺れると、ちゃりんと音がした。金なのは外見からでもわかったので、レックハルドははっとする。

「これは路銀だよ。一緒にいれておくから、とっておいて」

「い、いや、しかし……」

 珍しくレックハルドがためらう。

「いいじゃん。餞別ってやつだから、もらっておいて」

 そういうとファルケンは、半ば強引にレックハルドにそれを渡す。それから、荷物の入ったカバンを揺らした。

「あとはね、水と食料も。ついでに軽い毛布。意外とオシャレな柄のやつ。でも、売り飛ばさないでよ。さらっと選んできたけど、多分、いいやつだと思う」

「なんだ、さっきそれを買いに行ってたのか?」

「そうだよ。本当はあんたが寝てる間に終わらせる予定だったんだけど、ほら、オレ、魔幻灯直してたでしょ。アレに意外と時間かかったんだよねえ」

「な、なんだよ。異様に親切にしてくれてさ」

 レックハルドは奇妙な顔をした。

「さっきから、やけに豪華な飯をおごるしさ」

「アレ? 嫌だった?」

「嫌じゃねえけど」

 そういうとにやりとファルケンは笑う。

「珍しいなあ。おごられるのとか嫌いじゃないと思ってたけど」

「あまり親切にされると気持ち悪いだろ」

 レックハルドは素直な気持ちを述べる。ファルケンは、あははと笑う。

「だって、これでお別れなんでしょ。餞別ってのは派手にしなきゃね」

 ファルケンはそう言ったものの。

 餞別と言われれば餞別だが、まるで旅の用意を整えてきたといった方がいい。第一、イェームを待たせているというのに、彼はてんで急いだ様子もなかった。

 なんだろう、この違和感は。

 しかし、別に彼が大通りを急いで歩く必要がないのも確かだった。

 狼人の彼に向けられる視線は、必ずしもよいものだけではなかったはずだが、いつの間にか街の空気が変わっているようだ。

 周りの視線が、まったくかわっている。あんなにも刺すように冷たい視線を浴びせられていたのに、いつの間にか彼に向けられる視線は柔らかくなっていた。

 そして、その理由は何となくわかるものだった。

 ふと、一人の若い母親らしい美人が子供を連れながら、頭を下げる。見覚えのある子供は、おそらくあの時、ファルケンの隊商の連中の子供と一緒に助けたこの街の子供だろう。

「先程は、うちの子を助けて下さってありがとうございます!」

「いや、別に礼を言われるほどのことじゃないよ。気にしないで」

 後頭部をかきやりながら、ファルケンもまんざらでもない様子だ。

 一人が彼に気づいて礼を言った途端、周りから何人かが感謝を伝えに来る。ちょっとした人だかりができて、挙げ句の果てには、別の若い娘に花束など貰ったりしていた。ファルケンは素直にそれに喜んでいるらしい。

 その人だかりを抜けて、大通りを通ってしまったあと、レックハルドは背後を振り返りながら皮肉っぽく吐き捨てたものだった。

「いい気なもんだ。一転、英雄扱いかよ」

「事件が終わって用無しだって放り出されるよりいいよ。それに、次からは酒の一杯でも恵んでくれるかもしれないじゃない」

 ファルケンはそういって笑う。

「やっぱ、人助けするといいよねえ。自分も得をすることもあるってやつ?」

 ファルケンは、この街に入ってきた時の、あの扱いをもう忘れたのか、そんなことを言ってへらへらしている。

「女の子にちやほやされたからって、お前おめでたい奴だな」

「別にそういうんじゃないよ。ただ、酒がタダ酒なら誰にも怒られずに飲めるでしょ? それに、ちやほやされた方が誰だってうれしいじゃないか」

 何となく能天気な答えにレックハルドは呆れはてた。 

「お前、いつもそういうことばっかり考えて生きてるのか?」

「そりゃー、酒がうまいとか、飯がうまいとか、博打で勝ったときのあのたまらない感じとか……、い、いや、その喜びってのは、何事にも変えがたーい幸せだろ。オレはああいう瞬間、生きててよかったーって思うんだよね」

「はーっ、幸せな奴だな。信じられないぜ、ホント」

 前を進んでいたファルケンは、ふと振り返り尋ねる。

「そう思うか?」

「ああ、思うね」

 いつの間にやら、街の外れに来ていた。人気もなく、建物もない。あるのは木がいくつかだけで、イェームがとてもいそうな場所でもなかった。

「ふーん、そう思うんだー」

 レックハルドの返答をかみしめるように微笑んで、ファルケンはこう言った

「じゃあ、安心してくれよ。……あんたが思ってるほど、オレは辛い目にはあってないんだからさ」

「なに?」

 レックハルドは、驚いた様子でファルケンを見上げた。

 彼が知らない筈のファルケンは、何となく懐かしそうにレックハルドを見ていた。

 人気のない不穏さを感じたレックハルドは、思わず話を逸らそうとイェームを探すように周りを見回した。

「お前、街の外れに、ツレがいるって……」

「大丈夫。すぐに会えるよ。でも、その前に、ちょっとオレの話聞いてくれるかな?」

「話? 話ってなんだ?」

「あんたは、オレが最後になんていったか覚えてるかい?」

「な、何の事だ?」

 かすかに真剣な顔になったファルケンに、レックハルドは少しだけ恐怖を覚える。そんな彼の緊張を解くかのように、軽く彼は笑う。

「大したことじゃないよ、『レック』。ただ、気楽に話してくれればいいんだ」

 突然、愛称で呼ばれて、レックハルドは絶句した。続けてファルケンははっきりと言った。

「オレが死んだときに、ってことだよ」

 レックハルドは、その言葉にぎくりと肩を震わせたが、ファルケンの目には、恐れていた憎悪も怒りも感じられなかった。

 ただ、レックハルドは動転していた。砂漠で見続けた悪夢がよみがえり、顔から血の気が引く。だが、足をそっと後退させたのが精一杯で、レックハルドはそこから逃げ出すこともできなかった。

「や、やっぱり、お前……!」

「勘違いしないでくれよ。オレはあんたを責めようとしてるわけじゃあないんだよ」

 ファルケンは、蒼白のレックハルドに笑いかけた。

「ただ、ちょっと、気になったから。オレもはっきり言っておこうと思ったんだ。なあ、そんな顔しないでくれよ」

 ファルケンの言葉には何かいたわりのようなものが感じられた。そっと近づきながら、彼は親しげに続ける。

「あの時、オレは一言言い忘れた事があるんだ。いや、言えなかったのかな。自分じゃ言ったつもりだったのに、あんたに伝わってないなら、全然駄目だよなあ」

 ははは、と苦笑いして、ファルケンはレックハルドの肩に手を置いた。それは思いの外、優しかった。夢のように血だらけでも、絶望してもいない、優しい碧の瞳は、彼が一緒に旅をしていた、若い狼人のものだった。

「あんた、オレをホントに見殺しにしたのかい? あんたは本当はオレを助けようとしてくれたんじゃなかったのか? なあ、レック?」

 ファルケンは優しい笑みを浮かべた。

「あの時、あんたはオレに水を飲ませてくれたよな。あんたはあの時必死だった。そうやってオレをどうにか生かそうとしてたんだろ。違うのかい?」

 レックハルドは、何も答えず、ファルケンを見上げるばかりだった。

「オレは結果的には死んじまったし、あんたが飛び込んできたせいで、確かにオレの死に方は変わったんだろう。あの時はひどかった。体の中から切り刻まれながら、焼き尽くされているみたいだったんだ。ひどく苦しくて、オレは早く助けて欲しかったよ。おかげで、今でもあのときのことはあまり思い出せないんだ。理性なんかとうに飛んじまってた。情けなくも、最期にはあんたまで疑ったりしてな、オレが苦しんでるのみて楽しんでるんじゃないかって」

 レックハルドは、弾かれたように言葉を吐き出した。今まで抱えてきた恐れが、そういわれて確信を得たような気がしていた。

「じゃ、じゃあ、やっぱりそうなんだろ! あの時、オレは、本当は恐くて何もできなかったんだ! オレが、何もしなかったから、お前は!」

「そうじゃない」

 ファルケンはやんわりと否定した。

「手を下してたら、オレもレックも救われたってのか? 違うよな、どちらにしろ、あんたは苦しんでたし、オレだって果たして安らかな気分になれたかどうかわからない。それにな、普段、あんなに冷淡なあんたが必死になってくれただけで、オレはそれでよかったんだ。だから、あれはあれでよかったんだよ」

 レックハルドは、何も答えずただ黙ってそれを聞いていた。

「あの時、あんたも死にそうな顔してたよな。そんなの見て、恨んだり呪ったり出来るわけないだろ。オレを見損なわないでくれよ」

 最後はやたらと冗談めかして、少しだけ軽い口調になっていた。

「オ、オレを許してくれるって言うのか?」

 レックハルドは、震える声で訊いた。ファルケンはほほえんでうなずく。

「金だって持ってていいんだよ、マリスさんと幸せに話をしてていいんだ。商売だってして、いい思いすればいいんだ。辛いなら忘れちまってもいい。全部、あんたの自由にして、全部忘れて幸せになってくれればそれでいいんだよ。それに、許す許さないなんて、どうしてオレが言えるんだよ。レックは何も悪くないのにさ」

 レックハルドは少しだけうつむいた。前髪で顔が隠れて、表情はわからなかった。ただ、少しだけ震えた声が、弱々しげに聞こえてきた。

「すまん。やっぱりお前はそういう奴なんだよな?」

 レックハルドは顔を上げると、目をファルケンに向けた。縁に緑がかかった茶色の瞳が、どことなく潤んでいるような気がした。

「わかってた筈なのに、オレはいろいろと疑ったりして……」

 言いかけたレックハルドの言葉を遮るように、ファルケンは首を振った。

「謝るのも謝られるのも嫌いだといったのは、レックだっただろ? 過ぎたことはもういいよ」

 ファルケンは、慰めるようにそういい、少し声を高めて明るくこう告げた。 

「将来、あんたが「ここ」に来たら、また一緒に旅をしよう。昨日みたいに馬鹿騒ぎして、前みたいにさ。あんたは、自信過剰で傍若無人で、おまけに守銭奴の気もあってさ、まぁ言ってみれば、ちょっとした悪党って感じだよな。でも、他のどんな善良な連中と旅をしていた時よりも、ずっと楽しかったよ。あんたはオレの親友シルユェーラだ。また、前みたいに騒ぎながら楽しくやろう」

「また一緒に? いいのか? オレみたいな奴でも?」

「なに言ってるんだよ?」

 ファルケンは愚問だとでも言いたげに、力強く言った。

「当たり前だろ。約束だってしたじゃないか! 約束を破って許して貰わなければならないのは、むしろ、オレの方だったんだよ?」

 死んだはずのファルケンからきかされた言葉が、あまりにも寛大すぎて、レックハルドは何となく信じられないような気分になる。

 砂漠で責められてきた言葉をすべて忘れさせるぐらいの力をそれは持っていた。自分の見た、都合のいい夢なのかもしれないと、思ってしまうほど、それは彼の欲した以上の許しの言葉だった。

 不意にレックハルドは、彼の胸にぶら下がっている首飾りを見た。なぜ気づかなかったのか。ビーズでつくりこまれたその彼にしては、かなり派手な首飾り。その先についている、細工された小さなメダルのようなものは、一枚の金貨だった。その表面には狼が刻み込まれている。

 あのときなくして、今はイェームが持っているはずの金貨だ。だが、それを持っていると言うことは、間違いなく――

「さあ、あんたの連れに会わせてあげる!」

 にっと突然、ファルケンはしてやったりと悪戯小僧のような笑みを浮かべた。

「あと一つだけ。せっかくだから、もう一個教えてあげる。一度しか言わないからよく聞いてくれ」

 ファルケンは、にやりとするとそっとこうささやいた。

妖魔ヤールンマールは人の弱い心につけ込む。特に、『サライ』には気をつけろ」

「サ、サライ?」

「森は人を惑わす。判断に迷っても、何の誘惑にのっちゃいけないぜ。あんたは、いつものあんたらしく選んでいけばいいんだ」

 ふと足下が崩れたような気がした。みると、周りの空間が歪んでいる。足の下に地面はなく、ただ黒い空間がぽっかりと口を開けていた。

「おい、お前っ、何を!」

 慌てたレックハルドに、何となくばつの悪そうな苦笑いをむけて、ファルケンは明るく言った。その指が、何度がレックハルドが見たことのない印を切っている。

「ごめんよー、レック! オレは魔法が苦手なんで、乱暴なまねしかできないんだ。失敗しても恨まないでくれよ!」

「失敗って……!」

 一瞬さっとレックハルドが青くなったとき、ファルケンはふと笑った。 その笑みは、寂しそうではなく、自信にもあふれていたが、その優しい笑みは彼の知っているファルケンのものだった。

 直後、レックハルドの周りの空気が歪んだ。周りの色が溶けて混じって、何がなんだか判別がつかない。その中で、ファルケンの声だけが聞こえてきた。

「それじゃ! 運が良ければまた会えるさ!」

「ま、待て! オレはもっとお前に話が!」

 積もる話はまだありすぎた。それに聞きたいことも。「ここ」がどこなのか。どうして彼が金貨を持っていたのか。

 一体、彼に何があったのか。

「待ってくれよ!」

「大丈夫だ! 話はいつでもできるさ!」

 視界が闇に落ちる。レックハルドにファルケンの声がどこか遠くから聞こえてきた。

「オレは、レックの近くにいるんだから!」

 まるで竜巻にでも巻き込まれたような衝撃だった。ねじられた空間に、自分ごとさらわれたようにひどい衝撃がレックハルドを襲った。

 ――覚えておいてくれ……

 ファルケンの声が聞こえてきた。

 ――何があっても、オレはあんたの味方だ。

 目を閉じた時、急に体の浮遊感が変わる。斜めに引っ張られていく感じがして、そのまま、レックハルドは気を失った。 

 


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