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四国攻防戦 その5

鳴門海峡。王蛇の呪縛に支配された海域。それを食い止めていたのは九人の守護神の一人、兵の青龍。彼を解き放つ事は同時に王蛇を解き放ち四国を壊滅する事となっていた。





「どうする?白虎。他、当たるか?」「困ったな。何か換わりになるものを探さなくてはその青龍の換わりになるものを」「まあ、何にしても、鳴門海峡には近づけない。しかもココにはアンデットがいる。ショットガンナーのシェラが」「エエ。いずれやりあう事になりますかね?パトリックさん」「それだけ判れば充分だ。艦長!今戻りました」「ウム。で、どうだね?四国は。満喫できたかね?」「満喫どころじゃありませんでしたよ」隼人は有賀艦長に全てを話した。





「ウ〜ム。困ったな。手の出しようが無いか。兵の青龍には」「セイリュウ?なんだ守護神って青龍様の事か?そりゃまずいな」ヒビキがシャワーから出てきた。「だってそうだろ?王蛇を封印している奴を解いたらどうなる?」「換わりになるもの知りませんかね」「ならん。新政府軍の名誉に賭けてもできん。始末書どころの騒ぎじゃなくなる。まあ、諦めろ」「そうだな。隼人君。他を当たろう。正攻法では無理がある」「イヤ。方法は見つかりましたよ」「誰だ?」「アーッ!レイファンさん!またつけてきたんですか?」「誰だ?隼人君」「すいません。大和の皆さん。私は弘法大師の意思を伝える結界士、レイファンです」「結界士?」「エエ。先程は助けていただきありがとうございます」「そうか。君が話していたレイファンか。で、その方法は?」「いいですか?生命は全て黄泉から返るんです。王蛇にしても。つまり黄泉にいる王蛇を撃ち破れば…………」「なるほど。現実の王蛇も消えると。で、その黄泉とは何処だ?」「死の世界です。大和の皆さんにはその黄泉の世界に行ってもらいます。すぐにとは言いません。艦長。時間はありますよ」「我々に死ねと!レイファン君。戻って来れるのかね?」「そうだそうだ。俺も艦長と同じだ!喩え撃ち破っても戻れん事には意味がないではないか!」「レイファンさん。…………一例ですよね。例えばの話で構わないんですよね」「イヤ。それしか無いが。来るなら案内役になるがね」「…………考えさせて欲しい。良いかね?」「構いませんがね。いずれにしてもどちらかなんですよ。青龍が朽ち果てるか王蛇が朽ち果てるか。以上です。伝えましたからね。大師様のご意志を。それでは」レイファンは去っていった。「なんだ?あのガキ。礼儀も知らずに!」「………無理ですよね。そんなの。後回しにしましょうよ。あと七人もいるんですから。守護神は」「妥当だな。明日にでも旅立とう」「待ってくれ!俺に提案がある」白虎が携帯電話から呼び掛けた。「聞いてなかったか?奴は案内役だと。なら彼に行ってもらえば良いじゃないか?我々は待機すると。で、向こうの王蛇を撃ち破れば動けると。チームワークだよ。ナッ!そうだろ?」「なるほど。頼んでみる価値はありそうだな」有賀艦長が頷いた。「そうゆうこった。俺が言いたかったのは。菓子折りでも持って行けば良いのよ。四国の名産をさ。温泉饅頭でも持って…………」「で、解決と。頼んでみますよ。明日にでも。経費で落ちますよね。菓子折り」「アア。大丈夫だ。有賀艦長はココにいてくれ。私と隼人君で充分だ。上手く丸め込めるさ。あんなガキ。なあ隼人君」「ヒビキさんも?いいですよー。僕一人で」「いざとなれば大人の都合もあるんだ」ヒビキは指でワッカを作る。「お金…………ですか?」「地獄の定も金次第。よく言うだろ?」「………エエ。………マア」「無理はするな。二人共。いざとなれば諦める手段もある」







次の日、ヒビキと隼人はレィファの元に向かった





続く

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