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烈火が、
「えええ〜っ! 全っ然っ! 気がつかなかったのだ!」
雷夢が、
「ビックリ仰天アル! 転校生が、地獄の少女道化師だったなんて! ありえないアル!」
サヤが俺の事をジロッとにらみ、
「いつ気づいたのデス? 危うくクラスメートを一人、凍りづけにするところデスよ」
かなりの非難が含まれている。
雷夢が、
「そう言われれば、そうアル! 危なかったアル!」
烈火が、
「しかし、よく真犯人がシアロンだと気づいたのだ」
サヤが、
「何かあるのデスか? シアロンと分かった理由が?」
俺は、
「プールの水だよ」
雷夢が、
「さっぱり分からないアル?」
烈火が、
「説明を求めるのだ」
サヤが、
「水が材料・・・という事デスか?」
俺は、
「鋭いなサヤ。
その通りだ。
海まで行って、ここまで戻るっていうのは、効率が悪い。そこで、
手近にある虹祭学園のプールの水を使ったってわけだ。
俺がNTTタワーに行く前に、虹祭学園の屋上のプールを見たら、水が全部失くなっていたんだよ。それで推理した」
シアロンが痺れを切らしたように、
「それで、ワタクシ様に聞きたい事とは、いったい何なのだ?」
俺は、
「どうして液状化なんて能力を手に入れたのか。最初から最後まで聞きたいね」
シアロンが、
「ふん。話すと長くなるぞ」
そう前置きしたシアロンが語り始める。
例によってシアロンの一人語りだ。




