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   ☆74☆


 サヤが一息つき、

「この地、日本デス。

 奴はこの世界のどこかに身を隠し、息を潜めているのデス。

 動きがあれば、幻魔剣がその波動を感知し、私にはすぐ分かるのデス。それと、

 桃太郎は自身のことを、

 桃太郎と呼ばれるのを、嫌っていましたね。

 桃太郎と言わずに、

 サソリ太郎と言え、

 と三人娘に言ってましたよ」

 俺は仰天し、

「サソリ太郎だって!?」

 さらに聞き返す。

「まさか、スコーピオンと何か関係があるのか?」

 サヤが首をかしげ、

「さあ? どうでしょうか? 共通点は多いのデスが、はっきりしません」

 サヤの瞳が鋭く光り、

「デスが必ず、いつか桃太郎を倒してみせます。それが、鬼でも人でもない。

 幻魔剣となった私が存在する、理、由、デ」

 サヤの体に光りの亀裂が走り、粉々に砕け、光の粒子となって飛び散る。

 俺は頭を抱え、

「なんてこった。サヤまで消えて無くなっちまった」

 俺は空を漂う、光の粒子を呆然として、見つめる他なかった。

 

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