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第3話

 しばらくして職員Cが持って来たのは パッと見は普通の魔法師の杖に見えるが杖にしては先端が平べったくライフルの銃底(スタック)のように見える、イメージ的には第二次大戦中に開発された半自動小銃(セミオートライフル)と某少年魔法先生の杖を足して2で割った感じに見える。


 職員C曰くこの杖?が冒険者が売却した際に鑑定士に鑑定して貰った結果、この杖?の装備条件が両手銃の装備適性B以上、ステイタスの魔力の数値がB以上だと判明した基本的に射撃系統武器の適性が高い人は器用値高く、魔力値が高い人は片手棍か両手棍の装備適性が高いのでこの杖の装備適合者が現れなかったらしい。

ので自分の装備適性とステイタスの値は珍しいパターンのようだ。

 一応自分のステイタスを見せて貰ったがかなり後衛タイプのステイタスの割り振りだと思う。


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 竜ヶ﨑辰馬

 level‐1

 LP100 MP100 TP100

 先天的能力(アビィリティ)

 <筋力D>|<耐久E>|<敏捷C>|<器用A>|

 <魔力A>|<精神B>|<神秘C>|

 <強化系C><変化系A><放出系A>

 <操作系D><具現化系A><特殊系Ex>

 潜在能力(タレント)

 【タレット召喚】【陣地作成】

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 しかしものの見事に武器技術系統の潜在能力(タレント)が無いが武器管理担当職員C曰く武器技術のが無くても後天的能力(スキル)として武器技術は生えるらしいので心配は無いらしい特に器用値の高い人はそれが謙虚だという論文も出たとか出てないとか。


 そして職員が持ってきた魔導杖銃を手にすると心臓の辺りから何かが魔導杖銃へ吸い込まれ流れていく感覚がする。

 時間にして30秒程魔導杖銃への力の流れを感じた後に両手首の辺りに文字が現れる右手首には通常Ⅰといった文字が左手首には10/50と言った文字が出現した、そして魔導杖銃にゴーストサイトのような光輪と光点が現れる。


 魔導杖銃の挙動に驚き職員Cに確認してみると職員Cも驚いたようで一瞬だが眼を見開くが直ぐに冷静さを取り戻し何もなかったような顔をした。

職員C「竜ヶ﨑様、試射をしてみては如何でしょか?それと記録用に撮影の許可もお願いします」

 確かに職員Cのいう通り使用してみない分からないのは確かなので撮影を許可しクロスボウの時と同じように構え光輪と光点を使用してダミーターゲットの頭部に狙い定めて引き金(トリガー)を引くように指を曲げるとパンッといった軽い破裂音と共に一発の光弾が人型ダミーターゲットの頭部の真ん中を真っ直ぐ撃ち抜けた。


 左手首の数字は勿論1つ減って9/50になった、物は試しに某魔物狩人ゲームの射撃武器のように右腰に魔導杖銃を移動させてその射撃武器のリロードをするように魔導杖銃の右側面に右拳を当てて手前に引き右足の付け根辺りから何かを取り出すように持ち上げ魔導杖銃の中程に右掌を当てると左手首の数字が10/49に変更された。

 次は右手首の表示を弄ってみる、左親指で通常と表示されている部分を上下に撫でてみると文字は上下に動くもどうやら現在は通常弾以外存在せず今後次第だと思いたい。


 その後数発、射撃してみてその使い心地を気に入り職員Cにこの杖のレンタルの申請届けを貰い記入する、レンタル料は二週間に一回のレポート提出と月1500円といった契約で1年通して使用した場合は買取といったことで契約が締結した。

 次いでにオススメの近隣の迷宮を聞くと偕楽園公園付近で最近発見された迷宮がオススメらしいそこは草原と湖の2つの環境属性を有したのフィールド型ダンジョンで出てくる魔物も鳥型魔物と昆虫型魔物、それとたまに人型魔物が出現するダンジョンで遠距離攻撃能力者が活躍しやすい環境らしい。


 探索者登録と装備のレンタルといった諸々の目的が終わり最後に探索者登録書になるカードを受け取りお世話になった職員にお礼を言ってから進められた偕楽園公園の迷宮(ダンジョン)へ歩きで移動する。


 迷宮までの道中千波湖の外周をランニングしている一般人に紛れてちょこちょこ大型の登山背嚢(バッグ)を背負った人や大容量キャリーケースを持った人々がちらほら見かける。

 恐らくは先輩な同業者(探索者)だろうと考えその同業者の後ろを付いていくと昔ふれあい広場だった場所に幾つものプレハブが並ばっていた。

 そしてそれを囲うように金網フェンスが一部を除き四方に立てられ出入口を絞られ、よく見ればプレハブの奥に昔はなかったコンクリートの建物が建設されその中へプレハブで着替えたであろう同業者(探索者)が入っていく。

 そんな光景を見つつ前方を歩いている先輩探索者に付い行き唯一しっかりとしたい建物があるところへ入る、建物と言っても殆んど入退域管理の監視所のような物でゲートと簡易的な受付カウンターが備わってあるだけだった。

 流れるように先輩探索者がゲートを潜って行くのでまねするようにゲートを潜ろうと登録したばかりのカードをゲートに当てるとerror(エラー)と表示されカウンターの奥にいた少し顔が強面の職員が此方へやって来る。

強面職員「あぁー待ってください怖がらくても大丈夫です。動きで初心者なのは何となく分かるので大丈夫です。まずはそこのカウンターで手続きをして来て下さい」

 言われた通り受付カウンターに向かうとそこにはショートヘアの笑顔が可愛い女性が立っていた。

女性職員「はーい千波湖迷宮へ初めての方は此方でーす」

「千波湖迷宮進入手続きの申請書類のご記入とレンタルロッカーの使用の書類のご記入を御願いします」

職員に言われた通りに書類を書いているとふと疑問に思った事を職員に訪ねてみる。

竜ヶ﨑「あのすみません今日登録したばかりで武器以外の装備類を持ってきて無いのですがレンタルロッカーの使用手続きって必要ですか?」

女性職員「あぁー初めての方は皆さん同じ疑問をお持ちになります。けれどちゃんとした理由があります」

「大体の使用方法は迷宮内では一般的な電子機器類の持ち込みをされた場合壊れる可能性があるためスマホやイヤホン等を仕舞い管理するのに使用されます」

「他にも理由はございますが大体が政府の責任逃れのためです」


 公務員の言葉とは思えないコメントに絶句した。

 が手続きは着々と進みレンタルロッカーは入迷料等様々な説明を受けロッカーに、色々と貴重品と魔導銃杖の入っていた鞄を仕舞いいざ千波湖迷宮へ侵入する。

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