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3.1 需要と供給

今回は『需要と供給』について。


みんなが必要とするもの→需要


皆が必要とするモノを提供する事→供給


ざっくばらんですが大きくは間違ってないと思います。

あくまで間違ってないだけで正解とは限りませんのでご了承ください。


『市場に商品を提供する』とは市場全体に対し需要がどれだけあるか。

また、供給をどれだけ満たせるかという事になります。


市場にてその商品を売買するにあたり、既存のマーケットに置いてこの需要が高く供給が少ないものほど市場において新たに伸びる商品であり、既にある程度の供給を満たしている物は真似しても成功する確率が限りなく薄いという事になります。


なので『需要』と『供給』のバランスがそのモノの価値を表す事に繋がります。


供給量が少ない・大量生産が難しいのであれば価値は上がりますし、逆の場合は価値が下がります。


なので起業を考える人で単純に今あるものを右から左に売るだけだったり、既存の商品・食品をつくって売るだけだとよっぽどの運や実力・腕が無い限りは10年以内に撤退せざるを得なくなります。


(*個人が新規事業を起こして10年以内に撤退する人の割合は約99%)


現代では個人が市場に参入しても資産・ノウハウ・顧客・流通ルートを持つ大手チェーンやメーカーに太刀打ちできません。

それを打ち破るためには起業を行う前に市場をしっかりとリサーチし『需要があり供給が満たされていない』商品を見つける事が一つの前提条件となります。


大手の業務内容を委託し手数料を取るもの(*1)、手がかかるので量産できず希少性が高いままのものの取引(*2)、絶対的な量が少ないので希少性が高いままのものの取引(*3)、量産化して希少性が低いものでも自作することで原価を落とすものまたはそれらの加工品の売買(*4)、その土地柄に寄って希少性が変動するものの取引(*5)………。


以下一例

*1→家電量販店のインターネット契約

*2→刀・染物・絵画・時計(手作りのもの)・展示会が行われる爬虫類や植物etc…

*3→金やプラチナ、宝石類の希少品や骨董品(古物商等)

*4→米・野菜・果物等、1次産業による作物生産など。加工・流通まで一連の作業を(1次+2次+3次で6次産業化とも呼ばれる)

*5→日本での水の価値と砂漠地帯での価値の差(→輸出入)


今回の内容では


ライター・着火マンの希少性自体は高く需要がありそうだが代替できるものがあるので実は希少性は高くても需要は少ない。(冒険者のような(ry→恒常的な需要にはつながらず)


この代替できるもの(火打石)を下級財、ライター・着火マンの存在を上級財という扱いになりますが今回の内容では割愛します。

話を書いていれば出てくるかもしれません。

気になるようであれば調べてみてください。


砂糖の場合、ライター着火マンと同じく珍しさでは希少性は高いです。

ただ違う点としては『ライター・着火マンは多くの人が必要としないのに対し砂糖(甘味)は多くの人が必要とする』点が挙げられます。珍しさは同じかそれ以上でも需要があるかないかで市場価値のありなしが変化する。

ということですね。


この需要と供給を具体的に数字にして視覚化すると『需要曲線』『供給曲線』で表せます。

(縦軸:物の値段、横軸:需要量)


供給曲線は、ある品物に対して

・価格が上がる→供給量が増える(皆つくって売りたいと思う)

・価格が下がる→供給量が減る(生産側は高く売れないならわざわざ作って売ろうと思わない)

この二つを数値化してグラフに表したものになります。(縦軸:物の値段、横軸:供給量)

たとえば、あるチョコが1個200円だと買う人が4人いるのに対して……


1個100円だと8人が買う

1個300円だと2人が買う

1個400円だと1人が買う


これをグラフに直すと見えてくるのが需要曲線で一般的に右下がりのグラフとなります。


このチョコを作る側からすると


1個100円だと4個生産できる

1個200円だと10個生産できる

1個300円だと20個生産できる

1個400円だと50個生産できる


これをグラフに直すと見えてくるのが供給曲線で一般的に右上がりのグラフとなります。


この曲線に個数辺りの生産コスト(または仕入れのコスト)の直線を加えると、どれだけの量を生産して(仕入れて)度の金額で販売すれば一番利益が出るかが分かります。


前例のチョコの原価(製造or仕入れにかかるお金)が1個当たり80円で、販売できる期限……賞味期限が4日だったとしたら


1個100円→+80円の利益(4個販売)

1個200円→+1200円の利益(10個販売)

1個300円→+800円の利益(8個販売)*利益1760円-廃棄ロス960円(12個)

1個400円→2400円の損害(4個販売)*利益1280円-廃棄ロス3680円(46個)


こうなると、売価設定が200円~300円で生産側も十分な利益を出し需要もある程度満たせることになります。


今回の白砂糖が異世界へ旅立った件ですが、既に曲線が成り立っている(はずの)混ぜ物砂糖に対し上級財(上位互換の商品)になるので今後異世界サイドの市場にあった曲線は動く形となります。勿論談合(話し合いなどで決める)ではなく市場内の自由意思によって需要と供給が成り立っていれば……の話となりますが。



余談になりますが、実際に貿易で材料費や人件費の違いで近いことがあり得ます。そのストッパーを果たしているのが「関税」です。安いモノに税金をかけてわざと値段を高くして、自国の適正価格が崩壊しないよう調整をかけているのです。

TPPで賛否両論でておりますが、賛成の多くは消費者目線、反対の多くは生産者もしくは日本の環境目線です。そのほかもあると思いますが少数側になりますので割愛します。



需要・供給に関しては以上となります。……多分。

読み飛ばしように少しまとめます。



・需要と供給によって市場の価値は決まる。(どちらか一方ではどれだけの価値かはわからないがどちらか一方だへの変化でその価値は変動する)


・需要と供給を理解することが利益につながる(市場で希少価値が高いもので商売=利益)


・需要曲線、供給曲線は価格によって変化する需要や供給量をグラフ化したもの


・市場ないで利益を上げるための指標となる


あくまで素人が調べた内容によるものですから用法用量を守って自己責任でお願いします。


おまけにもう一つ。



Q:なんでこんなどうでもいい様な面倒くさいことを勉強するんねん。ファンタジー書いとけよ。


A:前述でも少し出てきた内容と類似していますが『需要がある=商売のチャンス』で(あると私は思いま)す


希少性が低いモノで商売してもなかなか利益になりませんが希少性が高いモノで商売ができれば利益になります。

もし、閲覧する人の中で起業を考える人がいれば其の参考になればと思います。



例えば米の生産一つにしても


指示されたとおりに米を作る→利益にならない。

兼業と補助金貰ってなんとか維持


無農薬の米を作り機械を使わない天日干し+自社サイトを興して直販→家を2軒新築した農家さんがいるくらいの利益をあげた人も


その米を仕入れて炊きあげて出来立てをスーパーや弁当屋まで配達→小さな卸問屋が10億単位の年商を得る企業に


といった実話がございます。

これは私の感想じゃないありません。


こんな風に少し発想を転換するきっかけにでもなってくれればと思います。

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