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機械にも見える夢を君に。  作者: 冬木 冷音
8/10

08話〜工場見学❶〜

青白い光が金属の机や機械に反射するその部屋には、金属でできた足のようなものや、胴体、眼鏡のようなものなど、色んなものが置いてあった。


「君たちは工場見学に来た高校生かな?」

白衣を着たおじさんが俺らに問いかけてきた。

「はい!」青木はハキハキと返事をした。

「なるほどね…君たちはここがどんなものを作っているのか知っているのかな?」

「えぇもちろん。人間と機械の融合!ヒューマロイド計画。人を超える人間を作り上げることが目的。ですよね?」

「あぁそうだ。もしかして君は遠足の前に楽しみで眠れなくなるタイプかな?ヒューマロイドは、あまり公にしていないはずだけどね。」

苦笑を浮かべる研究員。

「あぁそうなんですか。けど俺ここに来るの楽しみで仕方がなくて、色々調べたんです!」

「その期待を裏切らないように、我々も頑張らなくてはね。」


青木と研究員の話はハイテンポすぎて、青木以外の3人には全くついていけなかった。


ヒューマロイドは、

人間に取り付けるパターンと

人間が着るパターンと2つあるそうで、

取り付ける方は、簡単に言うならば、義手義足の強化版。

着る方は、スーパーヒーローのスーツのようなものらしい。


今現在作られているものは、腕 脚 腰 太もも

の4部分だそうだ。

「質問いいですか?」

珍しく詩が、質問をし始めた。

「なんで、頭…頭脳の部分がないんですか?機械取り付けて頭が良くなれば、みんなが嬉しがると思うんですけど…」

「たしかに脳の部分は開発しようとしたさ。

けれどね、脳は複雑すぎるんだ。それに脳に機械を入れたら、それは完璧なロボットだろう?努力も、個性も、全て1つになってしまう。それは勿体無いじゃないか。好きな人を見て気持ちが高鳴ったり、夢を見て笑ったり、いわゆる人間らしさがなくなってしまうだろう?それは私が許さないさ。」研究員のおじさんは、

“俺たち”から聞いたらとてもいい話をしてくれた。

けれど詩からしたら相当悲しい話のはずだ。

なぜなら、機械なのだから。

「私が許さない ですか…もしかしてここのリーダーですか?」堀さんが口を開いた。

「おぉ。そこに気がついたか!珍しいよな?」

おじさんが周りの研究員に目を合わせる。すると周りの研究員は、頷き始めた。

「私はね、Re:playの社長をさせてもらってる、高木だ。」


社長、高木さんはメガネを光らせながらそう言葉を放った

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