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僕は、笑った。でも、上杉は笑わない。笑うのを止めて僕は、言った。
「残念だけど、僕の家族、親類に外国の方は、いないよ。
僕の瞳を見て、そう思ったんだろ?
僕の瞳は以前はブラウンと黒だったけど30歳を過ぎてから、少し青味がかってきたんだ。コンタクトとかは、してないよ」
黙って聞いていた上杉。彼は、グラスを飲み干すと
そうか、と一声。
僕は、彼に、ポテチが食べたい、と言う。
彼は、笑って、なに味が食べたい?、と聞く。
僕は、コンソメか、薄塩と言う。
かれは、爆笑した後に、ポテチは、今は家にないと言った。
残念がる僕の空のグラスに彼がウィスキーを注ぐ。
いつの間にか夜だ。
僕は、グラスを空けると自分の家に帰った。




