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一ヶ月後。
仕事から帰り、駐車場に車を止めていると、上杉さんも、ちょうど帰ってきた。ジャージ姿だった。
「こんばんは」
「こんばんは」
「上杉さん、仕事は何をされているんですか?」
「IT関係です」
「へーっ、すごいですね。僕は、パソコンが苦手なんで」
そう笑う僕に上杉さんは、
「山谷さん、私と同じくらいの年齢ですよね?タメ語で話しませんか」
「わ、わかりました、じゃなくて、いいんですか?、じゃなくて、いいの?」
「うん、そんなかんじで」
僕達は、笑い、それから何気ない会話をして各々の家に入っていった。
それから、しばらく、たまに家の前で上杉さんと会うと少し世間話をする仲になった。




