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僕は、いい終えると、明日、仕事だから帰るね、
と彼に呟き自宅に戻った。
次の日の朝、仕事に行こうと外に出ると上杉が、立っていた。
黒のジャケットに、黒のTシャツだった。いつの日か二人で買いにいったTシャツだ。
彼が言う。
「今から、WFCに行ってくる。この恋を終わらせに」
「そう…」
「おまえに言っておくが、グレーと黒は最強だ。しかし、黒と黒は更に上をいく。
それに勝てるは白だけ…。真っ白だけだ」
彼は、そう言ってマイカーで走り去って行った。
僕も自分の車に乗る。
エンジンを、かける。
行き先は、もちろん自分の会社一。
(おわり)




