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いっこの差  作者: 夢呂
【第二章】
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入学式の前に…~春目線~

「お前、さっきの子、見たかよ…」

「見た見た、マジやべぇよ…」

「かなりの可愛さだったなぁ…今年の一年生の中でダントツだわ」

二年のクラス発表がされた掲示板の前に行くと、

男たちの会話が耳に入ってきた。


「ハル~、おはよ、今年も同じだなー」

いきなりガシッと肩を組まれる。

「あ、寛人(ひろと)、おはよ」

ーーー中学からの親友で同じバスケ部の金井寛人が笑顔で言う。

「それより、早速、あの幼馴染みで彼女の茗子ちゃん。物凄い噂になってるなー。」

「そう、みたいだな…」

「他人事みたいに言うなよ、皆まだお前に彼女いることすら知らないんだろ?」

「…まぁ」

ーーー聞かれてないのに、

報告して回るのはおかしいだろ。


「ハル、気を付けないと、狙われるぞー」

悪戯に笑うと寛人が茶化すように言った。


そして、深刻そうに声を潜めて、

寛人が話を続ける。

「マジな話、三年の比嘉先輩にだけは目をつけられないことを祈るわ…」

「なんだ、それ?」

俺が聞き返すと、

「お前、知らねぇの?かなりのチャラ男!なのに狙った女は絶対手に入れるんだ…彼氏が居ようが関係なく…そして飽きたら捨てる…最低な先輩だろ…」

噂好きの寛人が得意そうに話す。


ーーーー飽きたら捨てる…?

なんだよそれ、理解できない。


まぁ、俺には関係ない。


ーーーー茗子は、誰にも渡さない。それだけだ。


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