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いっこの差  作者: 夢呂
【第一章 】
61/283

終らない片想い ~航目線~

「仲西くん、今のって…」

「菜奈ちゃん…」


俺が帰ろうと靴を履き替えていると、

追いかけてきた菜奈ちゃんが声をかけてきた。


「仲西くんもしかして…まだ茗子のことーーー?」


「まさか…。ただ、あぁやってハッキリ言っとけば、茗子ちゃんも卒業前にイチイチ告られるってこと、なくて楽でしょ?」


深刻そうな顔をして、菜奈ちゃんが言うから、

俺は明るく努めて言う。


「俺、“友達”想いだからさ」


「仲西くん…」

菜奈ちゃんが何か言おうとしたとき、

甚が走ってくるのが見えた。


「じゃあね、バイバイー」

俺は背を向けて、歩き出した。



ーーーー『お前じゃ、勝ち目ない』、か。


自分で言って、思い知る。


春先輩に敵うヤツなんて、居るわけ無いんだ。


分かっているのに、想いを消せない自分。



ーーーこの想いも、

卒業と一緒にリセットできたら良いのに。



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