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いっこの差  作者: 夢呂
【第一章 】
59/283

まもなく卒業

翌朝である日曜日に、

ハルくんから連絡が来た。


『昨日はごめんな。今日会える?』


ーーー昨日熱で寝込んでたのに、

今日会ったら風邪治るの遅くなるよ…。


『おばさんに昨日聞いたよ。今日はゆっくりして、風邪治して。』

会いたい気持ちを抑えて、私はメールを返す。


するとすぐに返事が来た。

『そっか、聞いてたのか。ごめんな、じゃあまた今度の日曜日あけておいて』


ーーーー私に心配かけたくなくて、

言わなかったのかな?

何でも話してくれたら良いのに…。


少し寂しさを感じたけど、

次の日曜日にデートの約束ができて、

私はまた楽しみができた。




ーーー早く日曜日にならないかな。





月曜日に学校へ行くと、

ホワイトデーだったからか、

今度は男子がお菓子を配ったりしていた。


菜奈は甚から、香水をプレゼントされたそうで、

朝からほのかにいい香りがした。



ーーーー香水って、なんだか大人っぽくてステキだな…。



私が朝のホームルームの時に、

ボーッと考えていると、

「ーーーあとは、来週は卒業式の練習があるからなー」

先生のことばに、ハッとした。



ーーーー卒業式…。


驚くほど早く一年が終わろうとしていた。



ーーーーいろいろあったなぁ…。



こんな(ふう)に、

ハルくんと両想いになれるなんて、

四月には全く想像もつかなかった。



夏の花火大会の時も、

文化祭の時も…。



ーーーーー私が思い出に耽っていると、

いつのまにかホームルームが終わり、

一時限目の始まるチャイムが鳴った。





いっこの差は縮まらないけど、

ハルくんとの距離は、縮まった…よね?



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