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いっこの差  作者: 夢呂
【第一章 】
2/283

片想い

「あ、おはよー」

登校途中で仲良しの菜奈(なな)に会った。

「おはよ」

いつもどおり歩きながらを返事する。

「どした?元気ない?」

「えっ?」


菜奈は私の顔を見ながら何かを察した。

「朝、会ったんだ?ハル先輩に」

ニヤニヤして言う奈菜に、なぜか声がでかくなった。

「え、な、なにそれ」


「めいこ、かわいいー。動揺しすぎ」

「………」

なにも言えず黙ると、菜奈はいつものセリフを吐く。

「あぁ良いよね~、あんなイケメンの幼なじみ!しかもめいこは特別扱いされててさ!!」

「特別扱いなんて、されてないし」

「彼女になれるのは、めいこしかいないってずっと噂されてたじゃん」

「ただの噂だし。そんなんじゃないし」

「なんで告らなかったの?卒業式…」

「菜奈、もういいって」


「あ、ごめんー―」

菜奈は私の声色に口を閉ざした。


告白なんて出来ないよ、

だって私はただの幼なじみ…。

特別なんかじゃない、

妹みたいなもの。


知ってるんだ、

ハルくんはずっと好きな人がいるってー―ー。


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