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いっこの差  作者: 夢呂
【第三章】
170/283

入学式

【新クラス発表】


二年A組

相田(あいだ) 茗子(めいこ)

鈴木(すずき) 愛梨(あいり)

仲西(なかにし) (こう)

花井(はない) 蘭子(らんこ)


二年B組

佐伯(さえき) 菜奈(なな)

中宮(なかみや) (あや)

仁科(にしな) (たかし)

西原(にしはら) (じん)


三年A組

澤野(さわの) (はる)

佐藤 かすみ

安達(あだち) 千鶴(ちづる)


三年B組

岡田(おかだ) 紗栄子(さえこ)

金井(かない) 寛人(ひろと)

中野(なかの) 美穂(みほ)


「茗子ちゃん、おはよ」

「おはよう、愛梨」

クラス発表の掲示板の前で、待ち構えていたように愛梨が私のもとに走ってきた。

「同じクラスだよ!私達」

「本当?」

「うん、またよろしくね」

ーーーー愛梨と同じクラスで喜んでいると、


「彩と菜奈が隣のクラスで同じみたい!」

愛梨が言う。

「そっか」

私も掲示板を見上げて確認する。


ーーーーあ…航くんもまた同じクラスだ…。

なんとなく、複雑な気持ちになる。


「入学式始まるよ、行こう?」

「うん」

愛梨に言われ、

一年生の入学式に、在校生として参加する。

ーーーー懐かしいな…去年はあの壇上に立って挨拶したな…。



「新入生代表の挨拶、澤野 咲」

私がボーッと思い出している時、司会の先生が名前を読み上げる。

「はい」

ーーーーすごい、サクちゃんと、同じ名前だ。

壇上に今年の首席の生徒が立つ。


「さ…」

サクちゃん!!?

驚いて声を出しかけた。

新入生代表として、立派に挨拶をしているのは、

ハルくんの弟のサクちゃんだった…。


ーーーーサクちゃん…なんでここに?

優美中学は、中高一貫教育のはず…。

わざわざうちの高校受験したの…?


今すぐ本人に聞きたい気持ちを抑えて、

私は入学式が終わるのを待っていた。




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