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仲違い
目が覚めると、真っ暗で私はガバッと起き上がった。
――――ここ、どこ?
でも、目が暗闇に慣れてくると、
ここが自分の部屋であることに気付く。
――――頭ガンガンする…。
割れそうに痛い頭を押さえながら、
階段をゆっくり降りる。
――――2時…夜中か…。私どうやって二階に?
とりあえず、頭痛薬を飲もうとして、手を止める。
―――あれ?そういえば私お酒間違えて飲んだよね?もしかしてそのせい?
とりあえず、水だけ飲んで部屋に戻る。
ーーーー私ハルくんとケンカして、
あ、サクちゃんが心配して来てくれたんだ!
それで…泣きながら…寝ちゃったの?
記憶を辿っていくと、
もしかしてサクちゃんにすごい迷惑をかけたのでは…と不安になった。
明日サクちゃんに謝りに行きたいけど…ハルくんには会いたくないな…。
会いたくないというより、会うのが怖い。
本当に嫌われちゃったのかな…。
携帯電話を見ても、なんの着信もない。
どうしてなの…ハルくん
謝ってもくれない。
なんで私を責めるの?疑うの?