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いっこの差  作者: 夢呂
【第二章】
156/283

応援

「大会、明日だっけ?頑張ってね」

部活に行こうとした私に彩が言う。


「ありがと。まぁ…頑張るのは…私じゃないけどね」

私は苦笑いで答える。


ーーー私はただのマネージャーだから…。




「いよいよ、明日だ!!皆今日は怪我しないように、真面目に練習しろよ!」

寛人さんが言うと、なぜか笑いが起きる。

ーーー本当和ませるの上手だな…。

寛人さんが部長になってから、チームが前より明るくなった気がする。





ーーーー練習が終わって、

私が片付けをしていると、寛人さんが着替えたところだった。


「茗子ちゃん、いつもありがと」

「え?いえ…明日頑張って下さいね」

「おぅ!」

寛人さんが笑顔で言う。

ーーーーいつもの、寛人さんだ。





翌朝、みんなで試合会場に向かう。

「澤野くん、頑張ってね」

そこになぜか、ハルくんと同じ二年生の先輩達がいた。


「あれっ、足立に中野…岡田もいるじゃん…なんでここに…?」

寛人さんが言う。


「なんでって、澤野くんの試合見に来たんだよ」

「てか、寛人も出るの?」

「俺の扱い酷すぎだろ…。こう見えて一応部長なんだぞ」

寛人さんと仲良さそうに話している。


「ハルくん…同じクラスの人?」

「あ、うん…」

私が聞くと、ハルくんが浮かない顔で言った。

ーーーー同じクラスの…。良いな…。

てか、わざわざ応援に来るなんて…。

ハルくんのこと、好きなのかな…。


視線を寛人さんと話してる先輩達に戻すと、

一人の先輩と目があった。


私が軽く会釈すると、

その先輩がニコッと微笑んだ。


私はその人の微笑みにどんな意味があるのか、

そのとき全く気付かなかった…。








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