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いっこの差  作者: 夢呂
【第二章】
155/283

ウインターカップまでのカウントダウン

二年生が修学旅行から帰ってきて、数日後のこと。

いつものように部活を終えて、片付けをしていた時。


「そうだ、寛人さん!ウインターカップの組み合わせなんですけど」

「ん…?あっ、め、茗子ちゃん…」


私がバスケ部の部長、寛人さんに話し掛けると、

なんだか寛人さんの様子がおかしいことに気付いた。


「?寛人さん、どうかしたんですか?」

「えっ、なんで?」

寛人さんの声が裏返る。

まるで…動揺してるみたいに…。


「それより、茗子ちゃんウインターカップがなんだって?」

「あ、ウインターカップでの組み合わせが発表されたんです。うちのチームは…12月24日ですね。相手チームは須賀高校です。」


「そっか…クリスマスイブかー、まぁ予定もないからいいけど。」

寛人さんが自虐気味に言う。



「去年はどうだったんですか?」

「去年は、予選でダメだったんだ…。俺たち今年が初めてのウインターカップ!」

ーーーーそういえば、

去年はハルくんとクリスマス過ごしたな…。


私は南高の受験の前日で…。



「寛人と二人でなに話してたの?」

ハルくんが帰り道で、私に尋ねた。

「ウインターカップの話だよ、部長に組み合わせの報告してたの」


「そう。」

「クリスマスイブだって、西高。対戦相手は、須賀高校。ーーーなかなかの強敵だよね。」

やきもちなのか、不機嫌そうなハルくんに、

私は話しかける。



「寛人、なんか言ってた?」

「え?なんかって?」

「いや、何でもない」


「あ、でもなんか…様子はおかしかったかも…私が話し掛けたらすごく驚いてたというか」

「だよな…」

私の言葉に、ハルくんが呟くように言う。


「?ハルくん、何か知ってるの?」

「いや…」

私が聞いても、ハルくんは言葉を濁すだけだった。


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