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いっこの差  作者: 夢呂
【第二章】
148/283

新・生徒会メンバー

早速放課後に、

新しく結成された生徒会メンバーの顔合わせが開かれた。


「生徒会長の二年A組、澤野春です。一年間よろしく」

ハルくんから順に挨拶する。


「副会長の一年B組、花井(はない)蘭子(らんこ)です。よろしくお願いします」

ハルくんが挨拶すると、その隣に座っていた花井さんが、立って挨拶する。

「書記の一年A組、相田茗子です。よろしくお願いします」

私も続いて挨拶する…。


「会計担当の二年C組、鈴木ーーーーー」

「同じく会計担当の一年C組、鮫島ーーーー」


ーーーー結局、生徒会長の指名で、

書記として生徒会には入れたものの、

周りの視線から、

“あの子は会長の彼女だから選ばれた”という刺々しいものが嫌でも伝わってくる。




「相田さん、よろしくね」

私がいたたまれない気持ちになっているところに、

花井さんが声をかけてきた。


「私、相田さんとはずっと仲良くなりたいって思ってたの。可愛いから!!」

花井さんが笑顔で言うと、

美しく整った顔がキラキラと輝いて見えた。


「よろしく…」

やっとのことで、返事をすると、


「茗子、部活行こ」

ハルくんが私のカバンを持ちながら言う。


「あ、うん」

私も急いで席を立つ。


「春先輩も、これからよろしくお願いします。私、頑張ります」

「うん、よろしく」

花井さんがハルくんに言うと、ハルくんも笑顔で応える。





「茗子…具合でも悪い?」

体育館に小走りで向かう途中で、

ハルくんが言った。


「顔色、悪いけど…」

「あ、ううん。大丈夫」

心配かけまいと、笑顔で言う。


ーーーー周りがなんと言おうと関係ない。


私は、ハルくんの側に居たいんだから。


こんなことで、凹んでたらやっていけない。


学校で一番の人気者、

それが私の彼氏なのだから…。




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