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いっこの差  作者: 夢呂
【第二章】
140/283

当日の朝

「今日…茗子、ネックレスしてきたんだ」

「うん!今日なら先生にもバレないかなって」

朝、ハルくんが私を見て言った。


「嬉しい…」

ハルくんが嬉しそうに微笑んで言う。


ーーーその顔、大好き。

ときめきながら、思う。



「ハルくん、今日…一緒にまわる時間とか…ある?」

忙しい…よね?と当日まで聞けなかったことをおそるおそる聞くと、

「うーん、なんとか調整するよ。茗子が空いてる時間、メールしておいて」

ハルくんが笑顔で言った。


ーーー優しいな、ハルくん。

その優しさに、どこまで甘えても良いのか…分からなくなるよ…。



『嬉しいに決まってるじゃん』

昨日のサクちゃんの言葉を思い出す。




「そうだ!サクちゃん、今日の文化祭来てくれるかも知れないよ?」

「え?」

私の言葉にハルくんが驚いた。

「昨日たまたま会って、チケット渡したの」


「そう…」

ハルくんが素っ気なく言う。

「?」

ーーーーなんか、まずかったのかな?








「おはよ茗子ちゃん、今日は一緒に頑張ろうな!」

教室へ行くと、航くんに声をかけられる。


「うん!」

明るい航くんにつられて、私も笑顔になる。


ーーー楽しもう、文化祭!


「おはよう、茗子」

後ろから彩に挨拶されて、

「おはよ、あや…」

振り返りながら、彩の姿を見てぎょっとした。


「あや…?」

「そうだよ、ビックリした?」

「うん」

彩のゾンビ姿に、私は思わず後ずさった。


「本格的…なんだね…」

私が言うと、彩は得意そうに言う。

「私が作ったの、良くできてるでしょ?」

ゾンビがふんぞり返っている…。


「う、うん…」

私が苦笑いで応えていると、


「茗子ちゃん、そろそろ外に行って呼び込みしてきて」

愛梨に言われて、

「あ、はい。分かった!ーーーー航くん、行こ」

私は航くんに声をかけると、一緒に外に出た。



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