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いっこの差  作者: 夢呂
【第二章】
120/283

春の嫉妬 ~春目線~

合宿二日目。

朝練の最中に、

西宮高のバスケ部の奴らが、

マネージャーとして動いている茗子を見ながら、

噂をしている。


「彼氏いても、関係ないって思うよな…あんだけ可愛いと」

「そうそう、合宿中だけでも…」


ーーーー合宿に、彼氏がいるとは思わねーのか。


俺は睨むようにして、やつらを見る。


ーーーー最近ますます可愛くなって、

本当に気が気じゃない。



茗子が合宿に来てくれて、嬉しい反面、

こういう話を聞くとイライラが止まらなくてキツい。




「言わないんですか?“マネージャーは俺の彼女だ!”とか」

後輩が俺の隣に来て言う。

「春は、本当かっこつけるよなー」

寛人も隣に来て口を出す。

「余裕あるふり、したいんだろ」


「うるせー、練習戻れよ」


ーーーー余裕あるふりなんて、とっくに出来てないんだよ…。



西宮(あっち)の部長なんて、

完全に茗子に惚れてんじゃねーか。


絶対、あの顔合わせの時からだ…。


イライラして、練習どころじゃない。



「春、危なっ」

急に目の前にボールが来て、

咄嗟に手を出して、突き指をしてしまう。


ーーーー俺はバカだ。本当に。



「ハルくんっ?!」

すぐに茗子がとんでくる。


「大丈夫?水で冷やす?」

泣きそうになりながら、俺の手をそっと触れる。



「大丈夫…ありがと」

それだけ言うと、水道の蛇口をひねり、水で冷やす。



ーーーー何やってるんだ…俺は。





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