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いっこの差  作者: 夢呂
【第二章】
119/283

ありすと茗子

「茗子ちゃんの彼氏って…澤野くん?」

合宿の一日目が終わり、

部屋で寝る支度をしていると、ありすさんが、話し掛けてきた。

「あ、はい…」


先程の嫉妬もあってか、ありすさんをまっすぐ見れない。


「へぇ、じゃあ部内恋愛ね」

「……そう、なんですかね?」


「違うの?」

「ハルくんとは…幼馴染みで…」

私がありすさんの顔を見ずに話すと、

「へぇ、幼馴染みで付き合ってるんだ!!すごいね」


「すごいですか?」

お互い、隣同士のベッドに入ったまま、話す。


「なかなか無いんじゃない?そんな漫画みたいな話。茗子ちゃんは可愛いし、澤野くんは爽やかなイケメンだし。周りがほっとかないでしょ?」


「………」

それは…そうかもしれない。

ハルくんのこと、想っている人は今もたくさんいるし…。


「羨ましいなー、彼氏と合宿!私は彼氏居ないから…」

「ありすさん…モテそうなのに…」

私が素直に思ったことを言うと、

「茗子ちゃんに言われると悲しくなるわ…」

ありすさんが、笑って言った。



「ありすさんは、どうしてマネージャーに?」


「何でかな…皆が試合してるときを見るのが好きだから…かな」

私の質問に、ありすさんが、少し考えてから話し出した。


「私、運動神経ゼロだからさ…、皆を見てると、元気になれるんだ…!自分も、その仲間になれた気がするから!」


「分かります…私もそうだから」

「茗子ちゃんも?意外!」

ありすさんが、噴き出して笑うと、

「明日も朝早いし、寝ましょうか」

と、言って明かりを消した。


「おやすみなさい」

私も、ゆっくり目を閉じた。

疲れていたのか、その日はすぐに眠りについた。


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