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いっこの差  作者: 夢呂
【第二章】
117/283

一学期の終わり

あっという間に、暑くなり、明日から夏休み…。


明日から合同合宿が始まる。



「ねぇ茗子、来週の花火大会、このメンバーで行かない?」

愛梨が彩と私の席に来る。

「あ、来週は…合宿でいないんだ」

「そうなの?残念!」

私が断ると彩が嘆いた。


「じゃあ仲西くんと仁科と四人で行くか」

愛梨が言うと、

「え、僕も良いの?」

仁科くんが驚いたように言う。

「何よ、今さら。」

愛梨が言うと、仁科くんが喜んだように見えた。



ーーー最近、愛梨と仁科くん、仲良しだな。

微笑ましく見ていると、


「茗子ちゃん、合宿で花火大会行けないって?」

航くんに話しかけられる。

「うん、もうすぐインターハイだし、花火大会は見たかったけど…」

去年の花火大会を思い出してしまい、思わず黙る。


「今年は、どうせ一緒には行けなかっただろうしな」

航くんが切ない顔で笑う。


ーーーーうん、行けたら…ハルくんと行きたい。



「ところで、茗子ちゃん。俺…いい加減連絡先教えて欲しいんだけど…」

「え?」

「携帯電話…持ってるのにまだ教えてもらってない。友達なのに…」

「あれ?そうだっけ?」

「うん。夏休み、皆でまた勉強会でもやろうぜ」

航くんが笑顔で言う。


「あ、良いねー、それ」

「宿題写し合いしよーよ」

彩と愛梨が嬉しそうに同意する。


「うん、やろうね。」

私も笑顔で答える。



ーーーーなんだか、前より接しやすい。

ありがとう、航くん。

友達でいてくれて。


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