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いっこの差  作者: 夢呂
【第二章】
116/283

やきもち

「昨日、どうだったの?」

朝、部活に行くので家を出ると、ハルくんが家の前に待っていた。


「おはよう、ハルくん。今日早いね」

「会食…楽しかった?」

ハルくんが不機嫌そうに言う。

ーーー焼きもち?

嬉しくなって、頬が緩む。


「なんで笑ってるの?」

ハルくんが不機嫌そうに尋ねる。

「ハルくんが焼きもち妬いてくれて嬉しくて」

笑顔で答えると、

「あ…」

ハルくんが頬を赤くして顔を手を当てる。


「普通に、合宿の話をしてきただけだよ」

私が淡々と言うと、

「本当俺…余裕ないわ…」

ハルくんが、今度は落ち込んだように言う。


「茗子が知らないやつとごはん行くって聞いただけで…昨日から気になって気になって…」

「知らないやつって…嘉津先輩もいたよ?」

「……そうだけど…」

カッコ悪いな…と呟きながら、ハルくんが足を早める。


「ハルくん待って」

私はハルくんの手をとる。

ハルくんも握り返してくれる。


ーーーこんな時間が、ずっと続けば良いな…。







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