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いっこの差  作者: 夢呂
【第一章 】
11/283

茗子と咲(さく) ~咲目線~

茗子(めいこ)(はる)のことを好きなんて、

誰が見ても分かるしーーー。



俺は、小さい頃から茗子と遊んで育った。

一つ上のお姉ちゃんが大好きだった。

でも、茗子姉ちゃんは、いつも、俺じゃなくて兄ちゃんを見てたーーー。


小学校に入る前から、もう気付いてた、

この恋は絶対実らない。


小学校に入ると、

俺は茗子のことを呼び捨てするようになった。


「めいこ姉ちゃん」から「茗子」と呼ぶことで、

少しでも男として見てもらえると思ったからだ。


なんとも安易な考えだ。



中学は私立の進学校に通うことにした。


もう、限界だった、見たくなかったからだ……。


春と茗子の間には入り込めない。

茗子の目には今も春しか映ってないという現実をーー。



家が隣だから、茗子にはたまに会う。

(さく)ちゃん」

会うと無邪気な笑顔で必ずあいさつしてくれる。

それだけで、幸せだった。


(はる)が、あの(かすみ)を彼女とか、言ってくるまでは………。




一年の差が、どれほど切ないものか……、

茗子の気持ちは痛いほど分かるから、

俺は春が許せなかった。


なんで、茗子のことを、

幸せにしてあげないんだ、春にしか、

出来ないのにーーー。






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