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立体の男は異次元から  作者: 伊代
生きる
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三ノ四.解呪法

 重い沈黙を破りウォーレンが「呪いを解く術は?」と建設的に尋ねた。なるほど、呪いは掛けたら解くことも可能なのか!


 ヴァーラは「男に対する恐怖感を克服し、男を愛すること。そして罪の意識を打ち消すこと。それが出来れば解けるだろう」とウトゥヌ神から聞き出したらしいが……愛ってなんだっけ?


「リオナ、アンタ初めてこっちの世界に来たときに比べれば男への警戒心や恐怖心が少しはマシになってるんじゃないかい?」

「あー、バレてましたか。まぁ、慣れたというか無理矢理慣らしたというか……」


 王子たちを二次元キャラの立体映像だと思い込むように自分に暗示を掛けてからは「二メートル以上離れろ」とか「対角線上の最長距離!」とか言わないようになっていた。

……ひょっとして、彼らの人柄も影響しているのか? イヤな立体映像だったら即消去してるはずだし。

(どちらにしても、男と部屋で二人きりなんて以前のわたしなら考えられないことだったなぁ)


「それだけでも凄い進歩だよ。今までのリオナからは考えられない。国王の血筋を絶やさないでやった甲斐があったってもんだ」

「はいぃ!? 何か今凄いことをおっしゃったような……」

「そりゃそうだろう。この王子たちのじーさんのじーさんのじーさんのじーさんのじーさん?をどれだけ捻り潰してやろうと考えたことか。子々孫々まで祟ってやるのが筋ってもんだ」


「同感。そんな馬鹿な先祖、さっさと殺っちゃったら良かったんだよ―――でもそうするとこうしてリオナと出会うこともなかったのか。それは絶対イヤだー!」

(! そ、そんなにわたしのことを良いお姉さん(?)だと思ってくれているのかあぁ)

 こんな風に他人から好意的な発言を受けるのは生まれて初めてでは……これは照れる! 「セイはよゐこだねぇ」と頭を撫でくり回したい気分……(触れないけど)。


「ま、やっちまうのは簡単だけど、あたしはあの国王に罪を償わせてやりたかったんだ。だけどアイツは四六〇年経った今でも死後の世界で生前の罪を償い続けてて転生してきやしない。まぁあたしも死んだ時にウトゥヌと一緒になってアッチで散々イジメてやってるけどさ。ま、ウトゥヌが妻を奪った男をそう簡単に許すわけもないね」

 さも当然という顔のヴァーラに、王子たちも真顔で盛大に首を縦に振った。

(こ、コワッ! なんか今、死ぬのが一気にとてつもなく怖くなった!!)

 ウトゥヌって閻魔さまみたいな存在なのだろうか?

 どこの世界でも、悪いことはしちゃいけないってことだな……。肝に銘じておこう!

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