第五話
更新遅くなりました、すいません!なるべく頑張ります
【紫堂視点】
刺客を吹き飛ばした後、私は学園長室にいた。頼まれごとも終わってじじぃに報告しに来た訳だ。
「入るぞ〜……え?」
「ん?」
室内にいた人物と目が合う、どこかで見たことあるような……あ?!
「お前は!私が吹き飛ばした刺客!なんでここにっ!?」
吹き飛ばせていなかったのか?
まさか吹き飛ばした後にここまで来たのか?!なんて刺客だ
「学園長…説明してくれ、これはどういうことだ?」
刺客が学園長と話してる、まさか学園長が黒幕?! なんてことだ。ならじじぃも吹き飛ばさなくてはならない!好都合だ!
「ふむ…紫堂君、わしが頼んだ事は覚えてるかのぅ?」
は?当然だろ…私は記憶力だけは自信あるぞ!記憶力だけはな!
「たしか…橋にいる刺客を殺す依頼だよな!ちゃんと覚えてるぞ!」
恐れ入ったか!ちゃんと覚えてる!でも何でじじぃは苦笑いなんだろ、刺客は…顔が引き攣ってる?
「紫堂君…わしが頼んだのは刺客を半殺しにしてから、ここに連れてくる事じゃ。」
……額に冷や汗が出始めて来た、なんか依頼された内容がちょっと違う…かも。
「え?俺って半殺し予定だったのか?」
「遅刻したからのぅ、ほっほっほ!」
学園長と刺客が話してる、ところであの刺客は誰? 何であんなに親しく話してるんだ?
「そういえば紫堂君には紹介してなかったのぅ、この刺客はうちの生徒じゃ。」
「………?うちの生徒?」
「手違いで入学させた生徒おるじゃろ?それがこれじゃ」
じじぃが刺客に指を指して説明する、まとめると私とこの生徒に罰を与えた訳だ。隣にいたスーツの女が話しはじめた。
「彼の名前は草壁護君です、一通り説明しましたがうちの学園については説明してません。」
まだ説明してないのか…聞いたら多分入学するのやめそうだな。
「学園に何かあんの…ですか?」
「護君、無理して敬語使わなくても大丈夫です。今は許します。」
「すまん、ちょっと慣れてなくて。」
「それで大丈夫です、紫堂先生…彼に自己紹介をしなさい。」
面倒くさっ……でもうちの生徒だし、名前は呼ばれたくないから…やっとくか。
「私の名前は紫堂だ、元戦闘教官で今は……何もしていない!」
そういえば…私教官から外されてから何もしてないなぁ〜、クビだろうか…
「戦闘教官…どうりで強いわけだ、よろしく…お願いします。」
「おぅ!私も敬語じゃなくていいぞ!」
「助かる…しかしいきなり先生二人もタメ語でいいものか…」
「構わんじゃろ…後紫堂君にはわしの新しい秘書を紹介してなかったな!一応名前だけ教えときなさい」
新しい秘書?…じじぃに秘書なんて居たか?大体は予想出来るけど。
「どうも初めまして…新しく秘書になりました、菫です。」
スーツの女は菫だった、菫は昔からの友達みたいなもんだ。前まで菫って何やってたんだっけ?
「菫君は魔法教官から秘書に昇格させたんじゃよ、わしの独断で。」
「いつの間にか秘書になっていました、学園長に秘書はいらない気がしますけど。」
自分から言ってないのか、じじぃも何考えてんのか分かんないな。
「さっきの質問なんだが…この学校になんかあんのか?」
草壁が質問を始めた、とりあえず説明か…菫に任せよう。
「菫…サクッと説明してやれよ。」
「そうね…草壁君はこの学校の名前は聞きました?」
「…聞いてないな…なんて名前なんだ?」
じじぃが笑いながら学校の名前を言った。
「ほっほっ、この学校の名前は………蒼魔女学園じゃ。」