朝の日常
僕は世界一可愛い彼女と付き合っている
『律ーー遅刻するよぉ』
ベッドの上でぐだぐだしていた僕は、その一声で飛び起きた。寝坊したか……。そう思った僕は、もう一度寝ようとした。しかし、気づけば彼女は僕の部屋に入ってきていた。
『律は朝弱いんだから、起こしに来たよ!』
「私、偉いでしょ」と言わんばかりの顔で、鍵のかかった僕の部屋まで幼馴染が起こしに来た。どうやって入ったのかは置いておいて、彼女は今日も可愛い。
『志乃は朝から可愛いなぁ』
『えへへ、そうでしょ』
『律、朝は私と最低でも5分間イチャイチャするって約束だから、早くぎゅーして』
『わかった』
僕はそう言って、5分近く志乃のことを抱きしめた。これは付き合った頃からずっと続いている、ルーティンみたいなものだ。
突然だが、僕には幼馴染がいる。
小説やラブコメではハズレ属性なんて言われることもあるらしいが、実際はそんなことないと思う。
まぁ、とにかく僕には幼馴染がいる。それもめっちゃ可愛い。僕はそんな幼馴染と付き合っているのだ。
僕たちがまだ小さい頃、彼女から突然付き合ってほしいと言われた。それからずっと、こんな関係が続いている。
朝のルーティンが終わった僕たちは、学校に向かうため、2人で手を絡めながらぴったりとくっついて登校していた。
『律は首席合格したからスピーチあるよね』
『あぁ、うん。そうだよ?』
すると志乃は、嫉妬を隠せないような目で僕を見つめた。
『他の女の子から人気になりそうでやだ』
『ごめん』
『律は謝んなくていいよ。でも、他の女の子に私のものってアピールしたいから、うーん……』
それから志乃は考え込んでしまった。そして、
『じゃあ、ちゃんと私の律ってわかるようにスピーチでアピールして! 他の女の子を寄せ付けないで!!』
志乃はそう言ってバッグの中を探り始めた。そして取り出したのは、小さな箱だった。
『見せるの早くなっちゃったけど、律は私のものだからいいよね』
『はいっ!』
『志乃さん、それは……』
『いいから開けてみてっ』
志乃にそう言われるがまま箱を開けてみると、そこには結婚の約束を象徴する小さな指輪が入っていた。
『コ、コンヤクユビワ??』
『そうだよっ! 私の律の婚約指輪! 私たち絶対に結婚するんだから、今からつけても問題ないよね!』
志乃は当然とばかりに胸を張った。
『これをつけながらスピーチしたら、みんなに私のものだって伝わるよね?』
『そうかもだけど、いくらなんでも早い気が……』
『早い?』
『私は今すぐにでも結婚して、同棲して、2人だけで暮らしたいんだけど』
『律はそんなこと思ってないってこと?』
『そんなことないよ。僕も志乃と将来を添い遂げたいと思ってるよ』
『ほんとに?』
『そうだよ。でも、もっと志乃を幸せにできるように立派になってからがいいから、待っててね』
僕の言葉を聞いて、志乃は少し頬を赤くしながら、ぷくっと膨らませた。
『もう、律は真面目すぎるんだから』
『そうだ、じゃあ約束しよ』
『何を?』
『私と絶対に、ぜっっったいに結婚すること!』
『もちろんだよ。僕もそう思ってる』
『律、言ったからね! 私、録音してるから!』
志乃はいつの間にか録音していたみたいだ。
気になった僕は、恐る恐る志乃に聞いてみることにした。
『何で録音してるの?』
そう聞くと、彼女は、
『律にあげたぬいぐるみ!』
と僕のバッグに付いたぬいぐるみを指差した。
『そのぬいぐるみから毎晩、律の音声データが私のところに送られてくるの。毎晩それを聞くのが私の趣味なの!』
『律が誰と何してるかとか、他の女の子といないかとか、すぐわかるから!!』
一拍置いて、彼女は、
『私だけを愛してね』
と言った。
その一言に僕は、
『あぁ、任せろ』
と言った。
ちなみに指輪に関しては、スピーチが終わってもずっとつけていてほしいと言われたのである。
初めて小説をあげた学生です。ラノベを読むのが趣味なので挙げてみました好評なら次も使ってみたいと思います文字直しなどのコメントを積極的にしてくれると嬉しいです。2人の日常を見たいよーって方はブックマークしてくれると嬉しいです、これからもよろしくお願いします




