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充血

作者: 歌川 詩季

 ちまなこ?

 ちなまこ?

 血走った(まなこ)で尻を追い駆ける執着を

 ロマンチックと(よろこ)ぶ物好きは()りますまい

 敗け(いくさ)だと火を見るより明らかな恋は

 ()の上に()(しかばね)(むち)打つような

 言葉を浴びたいのか


 嫌うでなく ()けるでなく

 (ただ) 拒ませて(いただ)ければ構いません


 あなたの()(さま)が悪いのではなく

 あたしには心に決めたひとが()るのです

 血の気が引いて我に返った

 青白い顔をお見せになるなら

 案外好可愛いと ときめくかも知れないわ

 いいえ ()れすらほんの迷い(ごと)でしょう

 (たわむ)れは金輪際 御免(こうむ)るの



 血塗られた歴史を何度なぞるのか 愚かし()

 ダイナミックなテコ入れ マンネリは(ゆる)すまじ

 焼け野原には火が消えても立ち込める煙

 ()挙句(あげく)もう霧雨(きりさめ)が波打つような

 蒸気を昇らせてく


 憎むでな癖 (いと)うでなく

 (ただ) やり過ごす腹積もりでも御座いません


 誰かの生き(ざま)に酔わされるでなく

 あたしにも心に()めた姿 ()るのです

 血の気が()せて我を()くした

 しどろもどろまで(さら)すくらいなら

 存外 憐れみも()かないのは何故(なぜ)かしら

 いいえ こんなのほんの言葉遊びだし

 (たかぶ)りは強心剤 煮えたカンフル

 充血したなまこは怖い。



挿絵(By みてみん)

制作:ひだまりのねこ先生

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