表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/3

第一話【別世界へ】#1

 俺は、谷元 誠冶(たにもと せいや)。偏差値50程度の高校に進学して中学時代からやっていたベースをバンドとしてやるために軽音楽部に入った。高校に入ってベースの練習を続けていたら一瞬で一年生が終ってしまった。一年性での思い出は夏場は台風が多くて暑かった記憶しかない。体育祭も文化祭も特に何もなく暇に終わった。文化祭は軽音楽部としては発表があったけど、誰とも喋れずに裏方の作業をしていたら終わってしまっていた。高校に入ったからと言って急に喋れるようになるわけでもないし急にモテ始めるわけでもない。人格が変わるわけでもない。だからといって、何かをいきなり変えるつもりもない。子どもの頃から基本的に一人で過ごしてきたし、一人でも寂しいと思うことはなかった。

 おじちゃんには、よく遊んでもらった。おばあちゃんもいるけど、どうしてもおじいちゃんと遊ぶことが置かった。家が遠いいわけでもないから一人でおじいちゃんたちの家に行くこともあった。おじいちゃんは、二人で異世界の話や魔法の話とか架空のものの話をした。お互い、魔法なんて扱ったはずなんてないのに。おじいちゃんは、まるで、使ったことがあるように喋る。なんなら、俺と一緒に異世界物のアニメを見たりもしていた。何なら、アニメをよく見るきっかけは、おじいちゃんなのかもしれないと思った。おじちゃんは、まだまだ元気一杯で、くたばる気配を感じない。その方が嬉しいけどな。長生きしてほしい。俺が成人するまで、いや、結婚するまでは生き延びてほしいな。

 小学校とかでも、おじいちゃんは運動会や発表会は全部出席してたな。俺は、おじいちゃん子なんだろうな。俺は、兄弟もいないし親は共働きで寂しい思いをしていたから、おれ一人にかけてくれる時間はとても長かったのだろう。これだけ、おじいちゃんに愛されているからこそ、学校は、常に一人で寂しかったけど耐えられた。今も一人の時間の方が、遥かに長いけど。高校は、部活のお陰で最底辺の会話は、毎日行っている。中学からエレキベースやってきたから、他の高校生と比べてしまえば明らかな差がある。一年生の文化祭後からはバンドとかもたくさんくませてもらっている。たくさん入っていると言っても、もとの部員数がかなり少ないため、先輩や同級生とか、俺の入っていないバンドを数えても、全体で10バンドもない。ベースは、全体で俺ともう一人しかいない。もう一人は、部活に全然来ないから、練習も全くやっていない。部活内は、バイトをやることは禁止になっていないが、活動日には入れてはいけないというルールがあるが、もう一人のやつはそれを守らずにバイトをして、ベース関係あるものに一切使わないから、だいぶ嫌われている。

 バイトは、コンビニでしている。土日や、部活ない日にできる限り入っている。月に5万くらい稼いでいる。遊んだりする人もいないから、暇でどんどん貯まっているだけだけど。たまにベースの機材で欲しいものがあったら買って入るかなぐらい。

 二年になって、一年生が入って来た。今年は結構な人数の部員が入ってきた。まぁ、すぐにやめていくやつが多くてうんざりしていたが初心者なのに一生懸命頑張って練習してるやつがいた。一人で特に何もせずにスマホを見ながら、黙々と練習している。リズム、音、ピックの使い方もまだまだ、全然うまくない。だけど、とにかく頑張っている。中学時代の自分と重なるところがある。何もわからずに、がむしゃらに練習する。ギターのことが何もわからないわけではないから、少しは教えることもできる。だけど、やはり話しかけるとなると怖い。自分の出しすぎている陰のオーラが、まともに話せなくしてしまう。幼稚園からのトラウマだ。相手が陰キャ、オタクだとしても話すことができない。ある意味、一種の病だと思っている。

 スキルアップのために、毎日部活が終わっても居残り練習を続けている。ある日、ギターの子も最後まで練習していた。うまいわけでもないのに、よく最後まで頑張るよな。初めて、2、3ヶ月で完璧に弾けっていうのも難しいか。それに、ギターは普通に難しいからな。諦めないでここまで努力をしていることは本当にすごいことである。みんなは、部活が終わったらすぐに帰る。居残り練習するのは、本当にごく一部。発表近いのにできていないやつとか、ただ、喋っているだけのやつとか。なのに彼は、とにかく練習を続けている。基本的に最後まで残るのは、俺だけだったが、最近は二人でいることが増えた。普段なら、何も話さずにいるが、今日はどうやら苦戦しているようだった。チラチラ、見ていたら目があってしまった。

「先輩ってギターできますか?」

 話しかけられるとは思はなかった。

「一応、できるけど。」

「ちょっと、ここの弾き方教えてほしいです。」

 同級生は一切話しかけてこないのに。まぁ、教えるぐらいいいかと思いながら、席を立ち、近づいた。

 簡単に簡潔に教えてあげた。なるほどみたいな顔していた。やっぱり、熱心に練習を続けるやつは応援したり手伝って上げたくなるよな。

「先輩ありがとうございます!」

 少し、嬉しくなった。お礼を言われるなんて小学生いらいだった。ていうか、小学生からまともに人と喋っていない。

 家ではアニメをよくみていた。そしてこの後輩もアニメをよく見ていた。話の合うやつが近くにいるというのは嬉しいものである。後輩は、ハーレムものやバトルものを好んで見ているらしい。ちなみに俺は、純愛ものをよく見る。純愛ものは、自分もこういうことをしたいという気持ちもあるけど、作品内の心情の変化を考察するのがとても楽しい。好きなものを語り合えて、部活中も楽しく喋りながら練習してる。後輩は結構勉強ができているらしい。テストで上位になれるほどいいらしい。俺は、オール平均なのに。








 しかし、現実は残酷だった。ある日、後輩がトラックにはねられて亡くなった。しかも、学校の目の前で、トラックの運転手は居眠り運転だった。彼は、友達を助けるために相手を突き飛ばして代わりに轢かれたらしいバカだけどとても友達思いなんだなって思った。でもそう言えば恋愛相談もされたな。まさか助けたのって、あんまり考えないようにしよう。彼が安らかに眠ることができない。死後四日後、葬式に参列させてもらった。葬儀が終わり一週間ぐらい過ぎた時た頃にバイトに出ていた。

「今日も遅くなっちまったな、早く帰らないと」

 バイトも長いことやってきているから、色々頼られることが多いのはわかってわいるけど。それでも、高校生勤務可能時間のギリギリになるのは、どうだよ。そういう、シフトを出しているわけでもないのに。まだ、夏真だから気温が高くて過ごしやすいからいいけど、冬とかだったら寒すぎて殺意につながっていた気がするな。

 暑い夏の夜を一人で歩く。家の近くのバイト先だからこそ半袖に、下はジャージ。誰かに見られることがまずない。見られても覚えられていないだろうけど。一人でなにも考えずに歩いていたら、あたりがいきなり明るくなった。




 目を開けていられない、まるでアニメとかの異世界召喚とかにある光だな。なんて、夢の見過ぎか。車がめっちゃ明るくして、走っているだけだろ。しばらく経てば収まるだろうとか、思いながら目を瞑っていた。

 しかし、気づかぬうちに意識を失っていた。なにが起きたのかなんてなんにもわからない。気がついたら、知らない場所で横になっていた。しかも、原っぱの上で......

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ