一日目⑥ 魔王の自我
初投稿なのでだいぶ雑です!
多目に見てくれると嬉しいです!
ナイトとブレイがまた部屋に戻っていく。
僕が…魔王…
そして…ナース…
記憶を思い出しても、僕の疑問がなくなることはなかった。
いきなりあなたは実は魔王でした…って言われても、すぐに納得することなんかできない。
”納得”はできない、でも”確信”はしている。
だって、僕の記憶は本当なんだから。
もし実は全部嘘だったとしても、この確信は取れることはないだろう。
ふわあ…眠い…
体が鉛のように重い、すぐに眠れそうだ。
忙しい1日だった…
目をゆっくりと閉じる。
意識がなくなっていく。
………………………
………忙しい1日は、終わらないらしい。
「痛っ!!」
僕は慌てて飛び起きる。
右手から激痛がしたのだ。
見てみると、黒い血管が浮き出ている。
「これは…!」
あの時のムチと、同じものだ。
ムチが僕の腕を飲み込むように生えてきて、僕の顔に一直線_______
「うおっうぅおおおおおお……!!」
慌てて左手で顔を守る。
「ツツッ!」
痛い、左手から血がにじんでいる。
「うおっ?」
ムチが勢いよく僕の腕からでていく、大きなミミズのような形だ。
そのムチは、凄いスピードで部屋の隙間から出ていった。
「……………」
あれは、一体なんだ!?
いや、あれは魔王の自我だ、記憶にそうある。
ベッドから飛び起き、勢いよくドアを叩き開ける。
あいつを野放しにしたらまずい!
「凄い音がしたが…一体何があった?」
ドアの前にはナイトがいた、どうやら、音を聞きつけて僕の部屋の前にきたらしい。
「ええと…化け物が僕の…部屋にいて…そして……逃げていったんだ!」
とりあえずこう言う、あれは僕のせいだと言ったら、なにかまずいことになりそうだから。
眠っていたブレイを叩き起こし、外に出る。
え?まだ宿にいるかもだって?
あのムチは宿から出ていった、僕と繫がっていたから分かるんだ。
ムチは、意外とすぐ近くにいた。
だけど、また凄いスピードで逃げていく。
「早く”準備”しとけよ、ブレイ」
「俺は先に行っとくからな」
「ちょっとナイト!おいてかないで!」
二人はムチを追いかける。
こうして、ムチと三人の鬼ごっこが始まった。
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俺の魂の一部が、こっちに向かってくる…
ふふっ…そうだ…こっちに来い…
俺はまだまだ強くなる…
ふふふふっ…
コイツの自我を…あと2日…約2日だ…
コイツを奪えきれば…俺は自由になる…
殺したい…殺したい…殺したい…
早く…………
殺したい…………………
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