エピローグ 一人の男 三人の英雄
初投稿なのでだいぶ雑です!
多目に見てくれると嬉しいです!
それはあまりにも一瞬だった。
アサオニがどこからともなく現れた矢を魔王に突き刺し、消えた。
「……は?」
アサオニと魔王は最初からこの世界にいなかったように消えてしまった。
残ったのは、折られた俺の剣と、天井にあいた穴と、ブレイの……死体。
魔王は、死んだのか?
……死んでいる、そう確信した。
なぜかは分からないが、そうとしか思えないんだ。
それは、アイツもそうだが……
……アイツって、誰だったっけ。
思い出せない、ずっと近くにいたのに。
そもそも俺は、誰と戦っていたんだ?
なぜだ、思い出せない、誰かに記憶を取られたかのように。
……今は、やれることをやろう。
俺はブレイの死体に近づき、抱える、そしてそのまま、進んでいく。
埋葬しないといけない、そうしないとあまりにも報われない。
確かこの近くにブレイのおばあちゃんの墓がある、そこで埋葬しよう。
もう、全部終わった、休んでくれ。
俺達は英雄になったんだ、誰がどう言おうと、この気持ちは変わらない。
だってそうだろ? 世界を救ったんだから。
まだ誰も知らない、三人の英雄に。
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新作書きました! よかったら見ていって下さい!