三日目④ 復活
初投稿なのでだいぶ雑です!
多目に見てくれると嬉しいです!
2つの閃光が僕の前を通る。
その光に僕は叩き起こされ、あることに気づいた。
ミミズのような黒いムチが真っ二つになっている、そして男が立っている。
その男とは、ナイトだ。
「ナイ……ト……?」
口から自然と言葉が溢れる。
「待たせたな……」
彼はそういう、怒りに満ちた声色で。
彼はブレイを見ている、彼の目に光はない。
そしてそのまま、魔王に近づく。
だが、ナイトの様子がおかしい、ふらふらした足つきで魔王へ近づいていく。
「さぁ……来いよ、殺してやる」
「まだ完治してないんだろ? その前に回復し、お前を殺す」
「そうかい」
ナイトは静かにそう言い、震える足をまた一歩前にだす。
僕に、とんでもない悪寒が走る、このままじゃナイトは殺される。
そしてその予感は、命中した。
「ッ」
ナイトが剣を落とす、今にも倒れそうな雰囲気で震えている。
だいぶ無理をしてきたんだ、あの怪我がこんな簡単に回復するわけない。
脇腹の血が止まらない、もうすぐで僕も死ぬ、魔王を倒しても、この血が止まらない以上魔王に取り込まれるしか助かる道は、でも……そんなの……
魔王は、もう腹まで治ってしまっている、このままじゃ足を回復され、ナイトと僕……そして全世界の生物が殺されてしまう。
どうする、どうする、どうっ
僕はスービに言われたことを思い出す。
その異世界で魔王を倒せば現世に戻れる。
現世に戻るといっても、どうやって戻される?
もともと魔王だったやつを、そのまま元の世界に帰すのか?
そしたらまた、同じことになる可能性がある、だったら、記憶の消去?
……できないことはないはずだ、実際、ナースは記憶の消去もできていた。
記憶の中に、そうある。
とすると、この怪我も治される?
仮に記憶を消しても、この怪我がある以上、すべては元通りにはならないだろう。
じゃあやっぱりこの怪我は……
……確証は無い。
でも今はそんなことを考えてる暇はなかった、気づけば僕は立っている。
そしてそのまま、走った。
今は脇腹のことなんかどうでもいい、ただ魔王を殺す、それ以外に方法はないんだ。
僕は右手からムチを生やし、ナイトの剣を拾う。
だがナイトと剣は……
ガキッ!!
「甘かったな……!」
魔王のムチによって、折られてしまった。
「もう終わりだ! お前も死ね!」
そのムチは僕の胸へ。
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「がはっ……!」
悲鳴を上げたのは、魔王だった。
魔王の胸には、矢が刺さっている。
その矢は、僕の左手から生えたムチが持っている、右手で剣を拾うときに、左手で矢を掴んだんだ。
まず……なんでここに矢があるのか、それは………2つの閃光の時に。
2つの閃光、一つはナイトの剣の爆発、そして二つ目は、スービが放った矢だ。
結局魔王には当たらず、近くの地面へと突き刺さった。
それを拾い、魔王に刺した。
また深く、魔王に突き刺す。
これで……
「終わりだ」
その瞬間、僕は魔王と一瞬繋がった。
おおおっれおおれはっはわ死ぬのか? こっこれこれで……おっ終わるのか?
まだ……死にたくない……
そして次にナースと繋がる。
やっと……これで……終わるんだ! 僕はスービとビーナを、殺さずに済んだ。
それだけで……もう、充分だ。
もう、何も考えなくていい。
後は、罰を受けるだけ。
そして、僕は_______
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