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3日間の異世界転生  作者:
三日目編
16/18

三日目③ ソイツは

初投稿なのでだいぶ雑です!

多目に見てくれると嬉しいです!

僕は吹っ飛ばされた。


景色が目まぐるしく変わっていく、吐き気を我慢しながらただ止まるのを待つ。


「がっ……!」


壁にぶつかり、やっと静止した。


魔王の方を見ると、煙があがっている、あれは……ナイトの剣のヤツだ。


まだ持っていたのか。


煙がなくなっていき、魔王の姿が見えてくる、その魔王の姿は……


「ゲホッ……!ゲホッ……!やり……やがったな!」


体全体、焼けていた。


肉が焦げた匂いがする。


焦げている髪、蒸発した右目、ただれた皮膚、腹からは真っ黒の臓物が飛び出し、地面にグシャッという音を立てながら落ちる。


「ぐわっ!」


魔王は糸の切れたように地面に倒れ込む、足元を見ると、そこには足は無い。


爆発により、消し飛ばされたそうだ。


「おんのおれぇぇ!」


魔王は僕を蒸発した右目で睨んでくる。


もう……終わりだ。


僕はムチを生やす。


ゆっくりと魔王に近づき、魔王の首元に、思いっきり……


ドシャッッッ


手が止まる、後ろの方で音がした。


穴のあいた天井らへんからだ。


後ろを見ると、そこにはブレイが倒れていた。


いや、ブレイではない、それは……


……後頭部から脳味噌が飛散している、”死体”だった。


「……は?」


死んでいる、どこからどう見ても。


「一人目」


魔王は小さい声でそう呟く、僕は魔王の所を見たときには、もう……遅かった。


ボタッ……ボタッ……


血が溢れる、僕の体から。


魔王の指から小さな黒いムチが飛び出し、僕の脇腹を貫通している。


そのムチが体から抜かれるとともに僕は座るように倒れる。


遠のく意識の中、存在を感じる。


僕に近づく、ソイツは……


僕の体から出てきた、ミミズのような黒いムチだった。


まだ、死んでいなかったのか? あの時……ナイトが……


ソイツは地面に吸い込まれていくように溶けていった、まさか、あれは死んだんじゃなく、地面の中へ逃げていた?


あの時、ちゃんと確認していれば、ブレイは死なずに済んだ?


僕のせい……なのか……?


絶望……ただそれだけを感じている、そしてその先もまた……絶望だ。


もう魔王を殺す術は無い、これで全世界の魂が消滅する。


「さぁ……どうする?」


魔王が僕に質問する。


「また、俺の中に入るか? そうすればお前は死なずに済む」


倒れている魔王と目が合う、魔王の右目は、もう治っているようだ。


まだ右目以外は治っていない、じわじわと回復している。


魔王の中に入れば、僕は生き残る?


ぼんやりした意識の中で考える、僕はどうすればいい?


このまま僕は、皆を皆殺しにするのか? それとも僕が死ぬのか? それか……魔王に勝つのか?


……もう、考えたくない、疲れた。


この3日間のことすべて忘れて、家に帰りたい。


何も考えたくない、動きたくない、そもそも、僕はなんでこんな目にあってる。


ただ暮らしていた、それだけなのに、殺されて、転生して、今、こんな目にあっている。


なんで僕だけ、こんな目に遭わなくちゃいけない。


「さぁ……どうする?」


魔王は少し苛ついた様子でまた質問する、もう待ってはくれないらしい。


…………………………………………………………………………………………………………………………


長い沈黙、その間、何も考えてない。


ただただ、時間だけが過ぎていって。


ようやく、答えが出てくる。


その答えは……


……2つの閃光。


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