三日目② 作戦
初投稿なのでだいぶ雑です!
多目に見てくれると嬉しいです!
また僕は洞窟の中を歩いるている、歩くのはこれで最後だ。
ピチャ……ピチャ……
水たまりがある、この水が乾くことはもうない。
ただ一人で洞窟の中を歩いていく、”一人で”だ。
永遠に感じる時間をただ歩いている、この時間を変えることはできない、ただ歩くしかない。
立ち止まる、そこに魔王はいた。
暗闇から声がする、魔王の声だ、もうナースの心はほとんど残っていないらしい。
「おお……やっとこっちに来る気になったか」
僕の姿を見るなり、魔王はそう言った、僕は魔王に近づき、そして……
思っきりムチを振り下ろした。
……やはりこれだけで勝てる相手ではない、いとも簡単に魔王の黒いムチによって防がれた。
弾かれた僕のムチが天井に当たる。
僕を守るものがなくなった、魔王のムチはそのまま僕の首へ……
首にムチが当たる一歩手前、それは起こった。
ドゥオオオシャアアアアン!!
そんな感じの音がした、天井が”落ちてきた”のだ。
魔王は上を見て、手の動きが止まる、その一瞬の隙で僕は魔王から離れる。
次に降ってきたのは、石の雨だった。
僕たちの作戦が、始まった。
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「上から……ですか?」
「そう……そこから石をたくさん落とすんだ」
「上からなら何かあった時に逃げやすい、攻撃するならそこがいいんだ」
「まず、穴をあけることなんてできるんですかね?」
ブレイは疑うような目でこちらを見てくる、そりゃそうか。
「実は、穴はもうナイトがあけてるんだ、今は塞がれてるけど、あの大きさの穴がすぐにまた元通りになるとは考えられないんだよ」
「僕がその位置についたら、上にいるブレイに合図を送る、そしたら石で穴をあけて」
「ナイトがその近くで岩を爆発させたから、石ならたくさん落ちてるはずだ」
そう言ったあと、ブレイと僕はひとまず解散した。
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結論から言おう、作戦は失敗だった。
金属に石を当てたような激しい音が鳴り止まない、それと共に火花が散る。
魔王は、石の雨一つ一つを殴って相殺している。
音……いや光の速さすら超えて。
どんどん雨の勢いが弱まっていく、そして数秒後完全に雨は止んだ。
「これで終わりだな」
終わり? これで?
気絶するように上を見ると、ブレイがそこにいた。
そしてなぜか彼女は、笑っている。
「へへっ……どうっかなっっ!!」
彼女がそう言った瞬間、足元が光に包まれる。
「何っ!?」
魔王が珍しく驚いた直後、辺り一帯……爆発した。
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〜一日目の夜〜
アサオニが部屋を出ていく、まだ私はナイトの部屋にいる。
ナイトの剣を取り出し、そして……
「必ず魔王を倒すから、だから……」
「……許して」
ナイトの剣を、石で削り始めた。
次第に粉が出てくる、その粉を小袋に入れる。
これを使って、魔王を……
小袋をポケットに入れ、私の部屋へと戻っていった。
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