三日目① 洞窟へ
初投稿なのでだいぶ雑です!
多目に見てくれると嬉しいです!
チュンチュン、チュンチュン。
鳥の鳴き声が聞こえる。
それを目覚まし代わりに起きる、気持ちのいい朝とは言えない。
ついに来た、魔王を倒す日だ。
今度は寝すぎた、ボーリング玉のように重い頭をなんとか持ち上げ、部屋を出る。
目ヤニをとったり寝癖をなおしたりしながら、ナイトの部屋へ向かっていく。
ドアを開けると、そこにはブレイがいた。
「おはようございます……」
「おはよう……それで、ナイトは?」
「……ダメ……みたいです」
結局ナイトは起きなかった、二人でなんとかするしかない。
まずは腹ごしらえ、腹が減っては戦はできぬ……だ。
パンをもらい口に運ぶが、今日はまったく食欲がわかない。
恐れて……いるのか? 魔王に負けることに。
パンを口に詰め込んだあと水を流し込み、無理矢理腹の中に入れる。
「それじゃあ、行こうか」
僕たちは宿をあとにした。
洞窟につくまでしばらく時間がかかる、ブレイと少し話そう。
「そういや……ナイトとはどこで合ったの?」
「初対面の時ですか? ええっと……あれは……」
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私は走っている、もう体は限界だ、走るたびに足と肺が痛む。
足元にたくさん石が落ちてる、これは使えば普通ならなんとかなるが。
でも止まるわけには行かない、止まったらここで死んでしまう。
おばあちゃんみたいに……
後ろからとんでもない速度で何かが追いかけて来る、そしてそれは私の頬を切った。
ツー……と血が流れる。
大丈夫、擦り傷だ、まだ走れる。
そう思った矢先、それは標的を私の頬から私の頭に変える。
あの速度で切られたら私の体と頭は離れ離れになる、どんどんと私の頭に近づいていく。
逃げられない、もうダメだ。
その時、騎士が現れた。
金属音と、ぬじゅっっ……という音がする。
立ち止まり後ろを見ると、黒色のミミズのような物体がのたうち回っている。
そしてその近くに、太い剣を持った騎士が立っていた。
騎士は私を見てこう叫ぶ。
「ここは危ないぞ! 早く逃げろ!」
いつの間にか足と肺の痛みはなくなっていた、また走り始める。
私の後ろに、騎士がついていく。
騎士は自分の剣を削り始め、後ろへばら撒く。
その直後、爆発した。
爆風に背中を押されながら、走っていく。
そうして私と騎士は、洞窟から抜け出した。
洞窟の外にでたあと、騎士は……
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「また自分の剣を削り始めたんです、そうして削った粉を小さい袋に入れて、私に差し出しました」
「何か危ないことがあったら、これを使えって」
ブレイはいい終わったあと、こう付け足した。
「まぁ……もう貰った分は全部使っちゃったんですけど」
ブレイの話が終わったあと、ちょうど洞窟についた。
いつ見ても不気味な場所だ、まぁ見るのはこれで2回目だが。
そうして僕は、洞窟の中へと入っていった。
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