二日目④ 明日のために
初投稿なのでだいぶ雑です!
多目に見てくれると嬉しいです!
また僕は鍵をもらい、部屋に入る、毎度恒例のベットダイブをする。
毎度といってもこれで2回目だが……
ブレイが部屋に入ってくる。
「あの……ご飯にしませんか?」
ブレイがご飯を持ってきた、パンに、水、それだけだが、贅沢は言ってられない。
ブレイが僕のベッドのそばにご飯を置いていく、そして僕はとあることに気づいた。
「あれっ、こんなに?」
僕のパンが一つ増えている、これまでは三人で一つずつだったが。
「ナイトが食べられなくなってしまったので……」
これは本来ナイトのパンらしい。
僕は増えたパンをちぎるり、ブレイに渡す。
「君もお腹空いてるでしょ?」
きれいに二等分はできなかった、ちょっと大きい方を渡した。
ブレイは頷き無言で感謝を伝え、パンにかぶりつく、すごいお腹空いてたんだな。
僕もパンにかぶりつく、口いっぱいにパンが入り込み、水で押し流す。
んぐっ……ゴクッ、んぐっ……ぐっ……ゴクッ。
部屋に音が響く。
ゴクッゴクッゴクッ……んぐっ……ゴクッ。
……ふう。
「ごちそうさま」
そう言ったあとに、指にパンの粉がついているのに気づいた。
ブレイに気づかれないよう少しづつ指を口に運び、舌で舐め取っていく。
指にヌメッとした温かい感覚と、舌にザラッとした感覚が同時に来る。
人の前でこんなことをするのは、行儀が悪いかもしれない。
だけど今の僕は、どうしてもこれをしたかった。
指についた粉は、拭き取ってしまえばいい、でも今は違う。
すべてを腹の中に入れたかった。
一通り舐め終わったあと、次に目をつけたのは水だ。
漫画やアニメでよく見る袋に水が入ったやつだ。
確認してみると、中に水がほんの少し入っている、ほんの少しだ。
袋に口をつける、袋を揺らしながら少しの水を飲んでいく。
ほとんど水が出てこなくなったところで、僕の気持ちは落ち着いた。
はっと我に返る、ブレイに気づかれてないだろうか。
ブレイはまだパンを食べている、気づかれてはないようだ。
なぜ僕は一心不乱にパンを……あの”狼”を見たから?
いや、明日に備えるためにしておこう。
僕はブレイが食べ終わるまで待った。
ブレイが食べ終わったあと、また僕はベッドで寝ている。
明日はついに魔王との対決だ、今度こそ早く寝よう。
ナイトが起きなかったら、僕たち二人で……もし負けたら……
いいや、負けた時のことは考えるな、考えるだけ無駄だ。
どうせ僕たちが勝つんだ、そうだ、そうなんだ。
湧き出てくる恐怖心を誤魔化しながら、深い眠りについた。
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