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3日間の異世界転生  作者:
二日目編
12/18

二日目③ 修行の成果

初投稿なのでだいぶ雑です!

多目に見てくれると嬉しいです!

ジリ……ジリ……ジリ……


そんな音が聞こえてきそうなほど、緊張している。


狼の数は最低2……こちらも2……


勝てない訳じゃない、ただ緊張しているんだ。


魔王以外との敵と戦う、その事実に。


そう思っているうちにも、狼はこちらへと近づく、もう狼にとって僕たちは”敵”じゃない、”餌”だ。


狼は着実にこちらへ向かってくる、僕たちも、覚悟を決めるしかない。


僕に言い聞かせる、これはチャンス……チャンスなんだと。


修行の成果を活かせる、チャンスなんだ。


狼がこちらに突進してくる。


それに応えるようにムチをだし、叩きつけようとする。


やせ細った体のわりには運動神経がある、いとも簡単にジャンプして避けられた。


そのまま僕に飛びかかる、慌てて避ける。


「っそうだ……!ブレイ、こっちに来て!」


ブレイの腕を掴み、また木の枝にムチを絡ませ、ターザンロープのようにして飛んでいく。


いや違う、またじゃない、さっきより確実に速くなっている。


どんどん成長していく……! これなら魔王にも勝てるようになるかもしれない……!


胸を躍らせながら、僕はブレイの腕を掴み逃げていった。


_______________________


また僕たちは狼と対峙している。


狼は突進、僕もムチを叩きつけようとする。


そしてまた、ジャンプで避けられる、僕に飛びかかろうとした瞬間、こう叫んだ。


「ブレイ!今だ!」


狼の頭が弾け飛ぶ、ブレイの石が命中したのだ。


脳みそが散乱し、嫌な死臭を放っている、僕はブレイを見た瞬間、あることに気づいた。


後ろに、もう一匹の狼がいる。


狼はただ一点を見つめ、よだれがこぼれ落ちる、よだれを止めようとする理性は、もうないようだ。


そして突進、ムチをだす。


もうその狼は避けることすらしなかった、僕のムチにより左前足は勢いよく体から離れていった。


狙いは僕たちじゃなかった、死んだ仲間の狼だ。


原型を留めてない頭に喰らいつく、肉も、骨も、皮も、脳みそも、すべてを喰らい尽くしていく。 


僕たちはただ、その様子を見る。


頭を喰らい尽くしたあと、天を見上げる、その顔は、笑っているように見えた。


パンッ


音が聞こえる。


気づいた時には、もう狼は死んでいた。


ブレイは僕にこう聞く。


「この死体……どうします?」


「とりあえず……人の来なさそうなところに埋めに行こう」


僕たちは狼を運び、人里離れたところに埋めに行った。


この狼たちのように飢えている獣がいたら、この死体を食べるだろう。


これで誰かの命が助かることを信じて、僕たちは土を掘る。


魔王を倒さなかったら、命は……すべて……


そんな事させない、僕たちが魔王を倒すんだ。


_______________________

      〜宿のベッド〜


俺は、夢を見ている。


何回も……何回も……


その夢は、変にリアルだ。


地面を潜って、進んでいく。


洞窟に向かって。

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