恵方巻って何がめでたい風習なの?('ω')ー 半世紀くらい毎年丸かぶりをしているオッサンから見た昨今の節分恵方巻ブームに対する見解について
恵方巻って…何?
(・.・;)
東京とかではここ十年程で
急に習慣化してるけど、、
少しだけ前からこの風習を
やってる立場から少し…
って感じてす。(;´∀`)
♪鬼は~外、
♪福は~内、('ω')
はてさて、
明日は楽しい節分です。
やるべきことは豆撒きとか
色々あるのですが、、
ここ最近の流行と言えば…
恵方巻でしょう。
(*‘ω‘ *)
とはいえ特に東京とかでは
寿司を手に入れるのも一苦労。
値段はプレミア価格?(^^;)
まぁ福は内したいのはわかる
ちゃぁわかるのですが、、
この習慣…最近です。
( ゜Д゜)
関西以外の中高年で子供時分に
これ知ってた人は稀。。
いつからあったんだ、って
疑問が多く見られるので、、、
物心ついた時から半世紀くらい
毎年これやってきた立場として
ちょっと豆知識してみます。。
(;´∀`)セツブンダケニ
恵方巻の起源は…
(・v・;)
関西の[丸かぶり]というのは
広く知られたところです。
無言で頬張ることで願いが叶う
とされています。
では…(・.・;)
丸かぶりの起源は???
これが今回の本題です。
('ω')
この始まりは諸説ありますが、
有力な説の一つとして、、
丸かぶりの始まりは…
('v')ノ
お茶屋遊びだったそうです。
場所は大阪の船場あたりの
一軒のお店屋さん。
大正時代頃が起源とか。
お店のイメージはそう…
軽めの遊郭です。(^^)
以前に従軍慰安婦の一件でも
書きましたが実は日本は、
世界で初めて売春を禁止した
国と言われています。
だから大正時代の日本に、
売春宿はありませんでした。
とはいえ…(・.・;)
それはあくまで表向き、、
裏では吉原みたいなことを
していたお店は少なからず
あったんです。。
とはいえ…(・v・;)
表向きの看板は必要です。
そういう店の表向きの看板は
茶店など飲食業が多い。
このお店もその一つ…
(´へvへ`*)
海苔屋を母体とするこの店は
太巻き寿司が名物の飲食店……
というのが本業でした。
ではこの当時に行われてた
お茶屋遊びといえばどういう
ものがあったのでしょう、
('ω')
私も楽しんだことのある
投扇興とか上品なモノから
下品(?)なのまで色々。。
そんなのの一つに…
遊女が何か太いモノを、
「んぐ、んぐ、」と口一杯に
頬張るってのがありました。
(;´v`)
私は見たことないですが、
その姿はなんとな~く、
(/ω・\)
ナニを咥えているみたいに
イヤらしく、艶めかしいモノ
だったそうです。(*ノωノ)
…そう、(`・ω・´)
私は見たことないので想像で
書いております。
そんな遊びをしてたって噂話で
昨今のお台場テレビみたいな
巻き込み事故にあうは御免です。
というのはさておき……
遊女が咥えてたモノは様々。
(;´v`)
日本酒のお銚子とか、
急須などもあったそうですが
このお店では、、
太巻き寿司でした。
('ω')
表の飲食店の売り物。。
普通に美味しいお寿司だから
お客もマネして大好評。
ヾ(*´∀`*)ノ
んぐ、んぐ、とみんな揃って
食べて愉しんだそうです。。
こうして切らない太巻きを
無言のまま頬張るスタイルは
できてきたのですが…
…時代は変わります。
(;・.・;)
戦中戦後でお茶屋遊びが
衰退するとこのお店も裏の
商売はなくなって、、
表の商売に専念します。
(/・ω・)/
ではどうすりゃ太巻き寿司は
売れるだろうか??
考えていきついたのが…
キャンペーンです。
('ω')
この日にコレ食べたら縁起が
いいって売り文句を使って
特別な販売をするんです。
丸かぶりってスタイルなら
面白そうです。(๑╹ω╹๑ )
何をバカな、(;´∀`)
と仰せかもしれませんが…
そんなのは昔からあること。
昨今の食習慣なんてその殆どが
誰かしらの戦略が礎だから。。
一番有名なのはたぶん
[土用の丑]かな。。
('ω')
ウナギの売れない夏場に
どうすれば売れるのか、、
と考えて、、
[う]の付く丑の日にウナギを
食べたら元気になる、
(;´∀`)
みたいなことどっかのお店が
言ったのが起源とやら。。
他にも似たのは一杯、、
お彼岸のお萩に牡丹餅。
お月見団子。
めで鯛もそうかな?
おせち料理なんかそんなのの
詰め合わせみたいなモノ、、
バレンタインのチョコとか
ハロウィンのお菓子とか
ポッキープリッツの日とか
ショートケーキの日とか
肉の日29日とか、(^^)
みんな商売人の言いだした
ことらしいですから、、
そういうもんだと思います。
では…(・.・;)
なぜ太巻きは節分??
特別な理由はないです。
(;´c`)
ただ海苔屋にすれば2月は
ちょっとだけ閑散期、、
正月料理が一段落して、
お花見の時期はまだ少し先。
夏場によく売れる刻み海苔の
準備にはまだまだ早い。
行楽シーズンはもっと遠い。
というのが一つ。^_^
あとはたぶん…(・.・;)
喰い合わせでしょうね。。
節分と言えば豆まき。
('ω')
ともう一つはイワシ料理。
イワシの頭を柊の葉に刺して
鬼を追い払う風習も節分には
ありますから。
となると…(・v・;)
意外に足りないご飯もの。。
炒り豆とイワシがあるのなら
巻き寿司は夕飯の取り合わせ
として悪くないですから。
そんな理由などなどあって…
太巻きは売れました。
ヾ(*´v`*)ノ
ただ…(・n・;)
売れたのは店周辺だけ。
チェーン店でもない一軒の
飲食店が売れる量なんて
たかが知れている。。
ではそれがなぜ関西広域に
広がったかというと、、
このお店の母体って…
海苔屋でしたよね。(・v・)
それで海苔屋と取引先の
乾物屋たちが中心になって
流れに乗っかって、、
広域キャンペーンです。
٩( 'v' )و
だって時代は1950年代。
当時の大阪で太巻き寿司は
お店で買うものではなく、
各家庭で作るモノ。
海苔だけでなく干瓢や、
高野豆腐なんかも売れりゃ
乾物屋は大儲けだから。
こうして大阪を中心に
丸かぶりは少しずつ浸透
していったのですが、、、
21世紀ほどのブームには
なりませんでした。
(;´・n・;)
実際に当時の関西人でも
この風習を知らない人は
珍しくありません。。
理由はおそらく三つです。
一つは海苔屋も乾物屋も
チェーン店ではない。
大規模な宣伝をする必要も
その資金もありません。
二つは各家庭の都合。
大阪でも太巻き寿司を作ら
ない家庭は少なくない。
そして最後は…
(・v・;)
関西人は東京人に比べて
ブームに乗りにくい。
ということで丸かぶりは
1950~60年代にかけて
割と静かに大阪で…
習慣化していったんです。
('ω')
けどこれが1970年代頃に
なると、(・.・;)
少し流れが変わります。
きっかけは小売店衰退??
乾物屋の閉鎖??
いや、(・n・;)
スーパーマーケットの
大量進出です。
しかもこれらの店舗には
総菜コーナーが併設されて
いるところが多い。
さらに同時期に増えたのが
ほっかほっか亭などの
弁当屋や、小僧寿しなどの
寿司のチェーン店。。
加えて共働きが家庭増えて
専業主婦が減ったから…
総菜は家庭で作るモノから
店で買うモノに変遷。
( ゜c゜)
節分の太巻き寿司もその一環
になっていったんです。。
加えてこれらのスーパーは
資金力があるから、、
\(◎C◎)/!
大規模な宣伝が行われれば
知名度は上がる。。
まだ静かなブームの範疇を
抜けてはなかったけど…
関西人で丸かぶりを知らない
人はいなくなりました。
そして更に1990年代になると…
コンビニの時代です。
('ω')
全国展開するコンビニがこの
流れに乗ろうとしたんです。
最初に乗っかろうとしたのは
ローソンだったそうです。
けど…イマイチ。(^^;)
良くも悪くも柔軟性の高い
ローソンは日本中で統一した
売り方はしなかった、
というのが敗因でしょう。
次に乗っかったのが…
セブンイレブン。
(`・v・´)
当時のセブイレが行っていた
キャンペーンの一つが、
狭い範囲の流行を全国区の
流行にしようってもの。。
つまり日本中で統一された
売り方しようってこと。
ティラミスとかナタデココ
なんてのもその戦略があって
広がったそうです。
そしてその中で最大の成功を
収めたのがたぶん、、
丸かぶり…
改め恵方巻なんです。
(;´v`)
1998年に全国展開されてから
売上増の一途なんです。
ではなぜ…
大成功したんでしょう。
(・v・;)
実は関西発祥の流行ってのは
長続きしやすいってことは、
歴史的に知られてるそうです。
その理由はたぶん
先にも少し書いたとおり、、
(・n・;)
関西人は東京人に比べて
ブームに乗りにくい。
というか猫杓子に流されて
右向け右なんてしない。。
他所は他所。ウチはウチ。
('ω')
流行りやバズりなんかに、
踊らされないのが関西人の
気質だからです。。
そんな地域で流行るモノに
薄っぺらいのはない。
長期間をかけて流行るだけの
理由を携えてるんです。
(;´・v・)
例えば丸かぶりだって最初は
ただのお寿司だったけど、
時代を経るごとに売り文句が
増えて磨かれたから。
太巻きを切らないのには、
縁を切らないという正当性が
後付けで備わりました。
黒い棒状を食べるのには、
鬼の金棒をやっつけるという
理由も付きました。
恵方には福の神がいるという
幸せ設定も加わりました。
そしてこれら合わさると
鬼は外、福は内の慣習にも
見事にマッチしました。
恵方の方角は毎年変わるから
話題性にだって事欠かない。
さらに太巻きだから、
('ω')
嫌いな人はいない食材。
アレンジ方法は多岐。
家族持ちも独り者も関係なく
参加できる風習だから。
そんな屁理屈込の設定が
1950年頃から関西圏で…
あきんどの街で研磨されて
生き残ったんですから。
となると…、(;´∀`)
全国に宣伝される時点で
ここまでしっかりした設定が
完成されていた売り込み風習
なんてまぁ滅多にない。。
というか企画ものレベルでは
太刀打ち不能ですから。。
だから関西圏起源のブームは
長続きりやすい、
って道理にもなるそうです。。
(๑╹ω╹๑ )
でも…(・n・;)
ここまで語るとたぶん
こう言う人がいるんです。。
恵方巻って商売人の都合??
じゃぁ招福なんて嘘っぱち??
みたいなこと、(;´・ω・)
けどそれ結論から言うと…
その通りです。('ω')
根拠や正当性などありません。
売り文句はほぼ後付けです。
でもね、、
起源を辿れはほぼほぼ全部が
そんなもんなんです。
(;´∀`)
縁起物、風習、占い、祝い事、
神社、仏閣、パワースポット、
ラッキーアイテム、etc…
初詣も御祈祷も宗教そのものも
みんな起源を辿れは誰かさんの
都合から始まってるんです。
(;´v`)
けどね…
信じる者が救われるってのは
けっこうホント。('ω')
信心ってそれなりに大切なこと
だとは私は思ってます。
だって、、
依るところがないってのは
心細いものですよ。('v')
信じるものがある人って他人
からも信用されますよ。
「お天道様が見てますよ」、
って意識がなけりゃ、
誰も見てなきゃ悪いことする
ダメ人間に堕ちますよ。
匿名性のあるネット社会では
それ最低以下ですよ。。
だから、、
そんな小さな信心がまた一つ
増えたって程度のこと。('ω')
そう思って私は今年もたぶん
恵方巻を頬張ります。
商売人が儲かったって別に
かまやしません。(^n^;)
功徳と思えばなんのその…
関西では太巻きは通常価格で
並ばずに買えますし、、
それに…節分ってのは昔から
言われてますからね。。
イワシの頭も信心からって。
(^v^)ノ
そんなもんだと思ってます。
('ω')
風習なんてただのお遊び。
盲信しちゃうのは論外だけど、
なにかを信じてみようかなって
気持ちの延長線と思ってます。
そういうのが好きなりゃ
乗っかればいい。
その程度の気持ちで参加すれば
愉しめる風習じゃないかな。。
恵方巻ってのは…('ω')