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恋愛はまず敗北からだ!~くじ引きで女性達と出会え~

旅をすると言ったが、……確かに色々と国中を動くが


「面倒くせぇ」


楽しい仲間達と旅をするのはいいが、こんなクソムカつく連中と一緒に行動するとなったら違うだろうって思う僧侶。

丁度、長閑のどかな農村にいる。勇者は静かなところが好きであり、転移スキルもある関係で、王国の城には一瞬で移動できる。……この農村そのものが、勇者の家って奴だ。

綺麗な空に農業が捗りそうな土壌と川。発展している王国の五月蠅さは感じない。


「……………」


そして、隣には無表情で何かの箱を持っている勇者。手が入るぐらいの穴が上部に開けられており、箱の中には沢山の”くじ”が入っていた。これは僧侶がまず、勇者がやるべき婚活活動として行わせた事だ。


『ええ~~、そんな方法を使うんですか!?』

『それって酷いんじゃないのかね!?』


……婚活をさせたい、天使と王様からは……驚きの声というか、なんでそんな事をするの!?っていう表情と気持ちだろう。こいつ等は普通の婚活しか考えていない。良い相手がいれば、絶対に上手くいく。自惚れが過ぎるが、勇者と結婚したい者は多くいるだろう。普通の想像イメージでは


しかし、この勇者には無理だ。生活が上手く行くわけねぇ。

婚姻届を役所に提出するだけじゃねぇんだ。


というか。


「まともな婚活がこいつに通じねぇの、あの天使ちゃんと王様は分かんねぇのかな」


僧侶も目の前でボロクソに言うくらい、勇者を評する。武力を持つ勇者がそれに、なんの気持ちを持たない時点で人間としては終わっているのだ。見合いを沢山セッティングしたところで、勇者が相手に興味を持つなんて100%あり得ないし。見合いで意気投合するのは、僧侶のスキルなども合わせて、相性がある。鍵と鍵穴みたいな話で、勇者の心を開く鍵は、あまりに複雑過ぎて……いや、すご~~~~く、シンプルで……まず鍵穴がないような形って表現。

じゃあ、その鍵を変形させたり、自分自身で見つめる必要がある。


ようするに、もっと、……


「………………」

「勇者。お前はお前で生活していいから。別に相手が罰ゲームなんて思わない奴もいるだろうし……お前はこれで少しあの二人の気持ちと、俺の面倒な気持ちを分かってくれればいいよ」

「……分かった」


”女性達を対象に、くじ引きで……勇者と3日間限定で、2人一緒にこの農村で過ごしてもらう。過ごしてもらった者には報酬があり、その後双方の同意があれば婚姻も可”


王様が税金を使って勇者を絶対に結婚させて、血を存続させるという気持ちに。相手方の血統は一切考えない。


『それは最低な事じゃないかな?』


「王様に言われたくねぇよ」


……勇者の気持ちにそんなもんはねぇと分かっている僧侶だ。ホントに無理矢理な事はねぇ。勇者にその気持ちはねぇし、知って欲しいのは


「人間をもっと知れよ。お前は……元仲間として、俺が思ってる事だよ」

「…………ありがとう、僧侶」


勇者と僧侶の関係ですら、すごく冷たい関係であり、お互いの実力だけは認め合っていると言える。


「王様の協力のおかげで、くじはランダムに1000人の成人女性に配ったそうだ(未婚者ね)。お前はその箱の中から、くじを引いて、該当した番号の持ち主を掻っ攫って、ここで3日間、住んでみろ」


本当だったら王国の城の中で、これをやって……圧倒的な金の力で女性を酩酊させて、無理矢理勇者と結婚をさせてやるのが、近道なんだろうけど。そんなことをすれば、勇者が俺を斬ってもおかしくねぇし(ついでに自分の父親も)。

こいつにも色々と、結婚相手に求める条件があるからな。……だからこそ、今はお前に結婚なんてできねぇって言えるんだよ。



いいか。勇者。



これはお前が何十人者、女にフラれるためのやり方だ。お前を武力でどうこうできる奴はこの世界にはいねぇし、そんなやり方で動くお前じゃねぇのも分かってる。


「じゃ、俺は旅に出るからな」


勇者がこうして色んな女性達と相手をしていく中で、僧侶がやるべきことは……勇者と釣り合える女性を捜しに行くことだ。

お互いに……良い意味で、レベルの合った女性を見つける必要がある。勇者が僧侶の旅に同行しても意味がない。この場は王様と天使ちゃんに任せる。


「めっちゃ逃げ出したい」


そーいうことをしたら、王様が勇者に命令をして、僧侶を斬るとか。国際指名手配犯にするとか。とんでもねぇー生きづらい生活が待っている。

最悪、そう思われるかもしれないが、……僧侶と王様、天使の方でも……本当に勇者と結婚するべき相手を探すようだ。スキルからいって、僧侶が傭兵達を雇って旅に出るのが良いだろう。唯一、こんな奴と釣り合える女性に心当たりがあった。



「…………………」



勇者が僧侶や王様、天使に……どのような気持ちがあるか、分からない。

こんなくじ引きを引く必要はないはずだ。

本人に結婚しないという意志があるというのならだ。


しかし、言われたことだからという、理由をつけて、勇者は箱の中からくじを引く。



「……”652”」



”652”の番号を持っている女性を探知し始める、勇者。

記念すべき。最初の女性は……



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