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23/24

結果

23話です。

それからも、しばしば学校を休んで遊ぶことが何度かあった。


やがて冬の終わりが近づき、二年生になるのも直前。


今まで昼食代を削って貯めていたお金も、いつの間にか結構な額を使っていた。


その代わり、写真も増え、たくさんの思い出ができた。




「そういえば、今日模試返ってくるらしいぞ」


教室で昼食を食べていると、翼が言った。


「そっか。そういえば模試受けてたな」


急にドキドキしてきた。


遊ぶ日も多かったし、もしかしたら結果が酷いことになってるかもしれない。







授業が終わり、帰りのホームルームで担任から模試が返却される。


受け取った模試の判定を見て、指が震えた。


――A判定だ。


「お前どうだった?」


「今までで一番良かった」


予想外の結果に、嬉しさがありつつも、驚きが混じっていた。


「お前はどうだったんだ?」


「俺? 俺は受けてないから」


「そっか。お前、模試の日いなかったな。いつものバイトか?」


「そうそう」


最近になって 翼のバイト、と言っているものが何となく分かってきた。


それを聞こうとしたとき、担任が騒がしくなっていたクラスをまとめた。



ホームルームが終了し、翼と一緒に帰宅する。


「明日は遊園地だよな?」


「そうなんだけど、もしかしたら俺と桜が行けなくなるかも。正直、ほぼいけないと思っていい」


「マジか」


遊園地、楽しみにしていたんだけどな。


「だから無理そうだったら連絡する。その時は二人で行ってきなよ」


「おっけい。でも四人で行きたかったけどな」


「俺も行きたかったけど。というか……」


翼は少し沈黙して、視線を遠くへ投げた。


「明日だけじゃなくて、これから先も忙しくなるかもしれない」


その声はいつもより低く、冗談の気配はなかった。


胸の奥がざわつく。


「何か……あるのか?」


「ある。具体的には分からないけどな」


翼は笑っていない。





******






家に帰り、リビングに行くと、母がいた。


「今日模試が返ってきてさ」


バッグから取り出した模試を自慢げに渡すと、母はぴくりと眉を動かして、それを机に置いた。



「そう」




――それだけ。



次の言葉を期待して待っていると、母は逃げるようにリビングを出ていった。


もう少し、何か言葉があるのかと思っていた。


頑張っても意味ないのか?


体の端から不安がじんわりと伝ってくる。


……いや、悪いことを考えるのはやめよう。


頭を振ってマイナスの思考を追い払う。


明日は遊園地だ。


模試の成績も上がってるんだし、十分楽しもう。




携帯で美羽たちと連絡をとりながら、勉強をする。


最近は勉強をしていても頭が冴えていることが多くなった。


確実に状況はよくなっている。


きっと、大丈夫。

('ω')

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