再開②
21話です。久しぶりの更新です。('ω')ノ
ボーリング場につき、店の前で翼を待つ。
「もう一人来る翼君って昔に桜が愚痴ってた子だよね?」
「そうだよ。よく覚えてたね」
「愚痴られてたんだ」
そういえば前に昔は鬱陶しかったって言ってたっけ。
「今でも付き合いが続いていたんだね」
「うん。あいつは一人じゃ何かやらかしそうだしね」
桜は恥ずかしそうに笑いながら、頬を指でかいた。
「やらかしそうって。俺は犯罪者みたいだな」
ふり向くと、納得のいかない、といったような顔をした翼が立っていた。
「あれ?早くね?」
「タクシー乗ってきたからな」
「金持ちかよ」
「まあな。それで……美羽さん、だっけ?よろしく」
「うん。よろしく」
そうして4人で店内に入る。
翼と桜が受付を済ませている間、美羽の方を見ると何か不安そうな表情をしていた。
「美羽、どうしたの?」
「別に何でもないよ」
美羽は分かりやすい作り笑いをする。
気にはなるものの、それ以上追及するのも気が引けた。
「何かあったら言ってよ」
「ありがとう、優太」
「お前ら受付終わったぞ」
振り返ると、翼たちがこちらに近づいてきた。
自分たちのレーンに向かうと、天井からつるされたテレビに4人の名前が表示されていた。
上から翼、次に桜、美羽、そして――ダンゴムシ小僧。
「あれ?僕の名前ないんだけど」
「あー俺が名前変えておいたわ。ダンゴムシ小僧がお前だぞ」
「いや、普通になにしてんだよ」
「ごめんよ。ダンゴムシ小僧」
「どつくぞお前」
翼と僕のやりとりに、美羽と桜が笑った。
「2人とも始めるよ」
しばらくボウリング場で遊んだ後は、ファミレスに入った。
「それにしても結構いい勝負だったな」
最初は個人戦、回目はチームに分かれての勝負だった。
チーム分けは一回戦の成績を踏まえ、美羽と翼、桜と自分というように分かれた。
「ギリギリ勝てたけど、僕がめっちゃ足引っ張っちゃったな」
「逆にお前が下手くそだったから丁度良くバランス取れたんだぞ」
「まあ確かに」
何か複雑な気持ちだな。
「というか、優太君と美羽ってどこで知りあったの?」
唐突な桜の質問を受けて、美羽の表情が固まったのが見えた。
「塾の帰りに会ったんだ」
「どっちから話しかけたの?」
「僕からだよ」
言いづらそうにしているのを読み取ったのか、桜は話題を変えてきた。
「そっか。話変わるんだけどさ、今度はどこ遊びに行く?」
「俺はどこでもいいけど、優太と美羽は行きたいところあるか?」
「僕は……」
話し合いの結果、次は動物園に行くことになった。
食事をしたあとは、翼と桜は用事があるらしく、そのまま二人と別れた。
「せっかくだしどこかに行く?」
美羽にそう言うと、美羽は数秒あけてから口を開いた。
「優太が良かったらでいいんだけどカラオケに行かない?」
「別にいいけど、何でカラオケ?」
「2人とはカラオケに行ったんでしょ?私も行きたいなって」
「分かった。じゃあ行こうか」
部屋に入り、ドリンクを頼んだ後、美羽は緊張がほどけたように一息ついた。
「今日はなんか調子が良くなさそうだね」
「……ちょっとね」
美羽は背もたれに頭を預け、小さく息を吐いた。
「今日はもうやめておいた方がいいんじゃないか?別に他の日も遊びに行けるんだし」
「そうだね……そうだよね」
深呼吸をして、美羽はいつものやわらかい笑顔に戻った。
「うん。ありがとう優太」
戻った理由は分からないが、安心してほっと息が漏れた。
「優太、先に歌う?」
「美羽、先に歌ってくれない?」
「うん。いいよ」
曲を入れ、美羽は嬉しそうにマイクを握った。
「あれ?この曲って」
桜が前に歌ってた曲だ。
「知ってるんだ」
美羽はこちらに向き、ウインクした。
「惚れちゃ駄目だよ?」
そう言って彼女は歌い始める。
にょーん(^ω^)




