第54話 対バラクーダ作戦の成功
クリスタたちは、港へ向かう。港の中からロケット砲が飛んでくる。彼女らは構わず近づく。港の中では船が動き出している。3隻が港から逃げ出す。
彼女は、レオンとデニスに3隻の船を任せる。彼女は港の中の船をライフルで撃って沈めていく。港からは次々とロケット砲が発射されるが彼女は巧みに避けていく。
レオンとデニスは船を追うがクリスの飛行速度の方が速いのですぐに追いつく。船はジグザグに進み、狙いをつけられないようにする。
レオンとデニスはビームバルカン砲を掃射する。2隻の船がバラバラになる。残った1隻がロケット砲を撃つ。ロケット弾はレオンのクリスの盾に当たる。
レオンはバランスを崩して海に落ちる。デニスが残った船をビームバルカン砲でばらばらにする。港の船を掃討して戻ってきたクリスタがレオンに言う。
「大丈夫か。」「ロケット砲が盾に当たったが大丈夫、異常なしだ。」
クリスタはセレーネに報告する。
「こちらクリスチーム、海賊船は掃討した。」「了解。帰艦してくれ。」
この時、空中で大きな爆発が起こる。
アウレールのワルカにガントがぶつかってくる。彼はガントの突進を避けながら投降を呼びかけるが返事はない。ガントは盾を前にして突進していたが左手に持っていた盾を捨てる。
そして、またもワルカに突進してくる。アウレールは嫌な予感がして、左手の盾を構えて防御スクリーンを展開する。ガントは左手で掴みかかって来るが防御スクリーンに阻まれる。
そして、ガントはワルカの直近で自爆する。大きな爆発が起こり、はじかれるが防御スクリーンのおかげで無傷である。
クリスタのクリスが飛んでくる。
「アウレール、大丈夫なの。」「無傷だよ。」
「良かった。」「クリスタも無地に終わったのか。」「ええ。」
ワルカとクリスが帰艦するとブルーノはポートダグラス軍基地へ無線を送る。
「バラクーダの根城はエリア17です。海賊船とガントは排除しました。」「了解、エリア17に軍用車両はあるか。」
「今のところ認められず。住民がロケット砲を持っています。」「了解。あとは軍で動く。」
「了解、基地へ戻る。」
ポートダグラス軍基地にセレーネが着陸すると歓迎されて迎えられる。ブルーノとクルトが降りると司令官が直々に迎えに出る。司令官は言う。
「よくやってくれた。あとは任せてくれ。ささやかだが宴の用意をしてある、楽しんでくれ。」「分かりましたが、まだ作戦中です。」
「そちらはすでに本隊を送っているし管轄の部隊も動いているから大丈夫だ。」「住民の被害は最小限で願います。」
「それは君が心配しなくてもよいよ。ここからは軍の仕事だ。」
ブルーノは交代で団員が宴に参加できるようにする。ブルーノがクルトに言う。
「エリア17の住民が心配だな。」「あの様子では何が起きるかわかりません。しかし、すでに我々の手を離れています。」
ブルーノは黙って強くこぶしを握る。