第47話 レーガの思惑
コリンナは台北市長に報告書を送る。
傭兵団ハンティング・ウルブズは、自警団上がりのためか、市民を助ける仕事を今のところしています。
団長のブルーノ・ハルトマンは正義感が強く求心力に優れています。
副団長のクルト・バールは、元軍の大尉で参謀役に徹しています。
また、ロア博士が技術面で手を貸しています。ロア博士と団の関係は良好です。
ハンティング・ウルブズのフレームシリーズはワルカで間違いありません。
パイロットは、アウレール・へリング13歳で適性があり腕を上げ、鮮血のワルカと呼ばれています。
ハンティング・ウルブズは野盗のジャックラビットの殲滅に成功しています。
市長はこのようなことが書かれた報告を読むと空中戦闘艦とクリス3機をハンティング・ウルブズに与えても良いと判断する。
市長はレーガで発言する。
「私は、今一度、ハンティング・ウルブズに空中戦闘艦とクリス3機を与える提案をする。」「新しい情報があったのか。」
「ジャックラビットの殲滅に成功したそうだ。」「オーストラリア大陸で暴れている野盗だな。」
「そうです。彼らなら我々の良い駒になるでしょう。」「あれは思い通りに動くだろうな。」
「団長は正義感が強いそうです。正義のために戦ってくれるでしょう。」「我々の正義だろ。」
「反対の意見はありますかな。」「・・・・」
「では、彼らには活躍してもらいましょう。」
コリンナには手紙が届く。手紙にはハンティング・ウルブズに戦力を与えると書かれるとともに新しい任務が書かれている。
彼女は団長のブルーノがレーガの思い通りに動くように誘導する役割を与えられる。
そして、タウンズビルの市長は、上海に旅立つ。彼はレーガの一員に招かれる。
こうしてタウンズビルはレーガの傘下の都市となる。
浮島のデニス司令官にエリア29の情報が届く。
「自警団は、ハンティング・ウルブズと言う傭兵団になりました。」「実績を上げていますか。」
「はい、タウンズビル軍の第2方面軍の制圧、ジャックラビットの殲滅があります。」「ジャックラビット?」
「オーストラリア大陸では有名な野盗です。」「彼らは腕が立つようですね。」
「はい、特にワルカのパイロットは鮮血のワルカと呼ばれているようです。」「彼らには少し戦力を与えるべきですね。」
「レーガが空中戦闘艦とクリス3機を与えるようです。」「引き続き彼らの監視をしてください。」
「はっ。」
デニスはハンティング・ウルブズを自分の手駒にふさわしいか考える。彼の計画のためには少数精鋭の部隊が必要なのだ。