第46話 クリスタの決心
ジャックラビットの殲滅と首領の拘束の情報がアルミン指令官に届く。アルミン指令官は5両の装甲車とハンティング・ウルブズの3両のレーザー砲搭載車両で第1方面軍の拠点へ向かう。
アルミンが拠点に着くとエッケハルト大尉が迎いに出る。
「アルミン指令、ずいぶん物々しいですがどうされたのですか。」「身に覚えがあるのではないか。」
「もしかして、ジャックラビットのことを言っているのですか。」「そうだ、エッケハルト大尉、拘束させてもらう。」
「出来るのですか。そんなことをしたらジャックラビットが襲ってきますよ。」「用意はしてある。」
「そのハンティング・ウルブズの援軍ですか。奴らはガントを持っているのですよ。首領はガントの凄腕パイロットですよ。かなうわけありませんよ。」「ジャックラビットは殲滅した。」
「なっ・・・そんなことが・・・」「凄腕パイロットの首領は、ハンティング・ウルブズのワルカを鮮血の化け物と言ったそうだよ。」
「私は脅されていただけです。」「間もなくハンティング・ウルブズが合流することになっている。エッケハルト大尉を拘束しろ。」
本隊の兵がエッケハルト大尉を拘束する。そして、第1方面軍の兵たちに待機を命じる。
しばらくすると、ブルーノたちが合流する。アルミンはブルーノに言う。
「よくやってくれました。特にワルカを操るアウレール君はすごいですね。首領は凄腕だったそうですが勝ってしまったんですね。」「圧勝しましたよ。」
「鮮血の化け物ですか。」「鮮血のワルカと呼んでください。」
「そうしましょう。」
ブルーノたちはタウンズビル軍基地へ引き返す。ブルーノはアルミンから報酬を受け取るとエリア29へ引き返す。
ジャックラビットの懸賞金は後日、支払われることになる。
エリア29に着くとクリスタが駆け寄ってくる。オペレーターのヨハンも顔を出す。
アウレールはワルカをカイの工場に置くとコックピットから出てくる。メンテナンス用の足場にクリスタがいる。
「アウレール、遅いわよ。」「野盗の討伐をやっていたんだ。」
カイがアウレールに声をかける。
「アウレール、優しい声をかけてやれよ。クリスタは心配で仕方なかったんだから。」「カイは黙っていて。」
ロアが興味深そうに近づいて来る。
「恋といーうやつでーすか。興味深ーいです。」
クリスタは赤くなって逃げていく。カイがアウレールに言う。
「追っかけろよ。」「はい。」
アウレールが工場の外に出るとクリスタが立っている。アウレールはクリスタに言う。
「心配かけてごめん。」「分かって行っているの。」
「えっと・・・」「私はアウレールと会えなくなるのは嫌よ。」
「俺はちゃんと帰って来るから大丈夫だよ。」「決めたわ。今度からアウレールについて行く。」
「危ないよ。」「訓練も少ししてるから、今度から本格的に訓練するわ。」
「クラウスさんが黙っていないよ。」「お父さんは説き伏せて見せるわ。」
クリスタはもう立ち止まっていられない。




