表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
再生の星のアウレール  作者: ぽとりひょん
36/256

第36話 初仕事の終わり

 アウレールは丘まで行くと座り込む。クリスタが横に座る。

 「アウレール、傭兵団辞めちゃうの。」「やめられるわけないだろ。」

 「ワルカには私が乗るから大丈夫よ。」「なんでそうなるんだ。」

 「だって人を殺すのが嫌なんでしょ。」「そりゃ、嫌だよ。」

 「誰も好きでやっていないわよ。」「クリスタはどうなんだ。」

 「私も嫌だけど、やらないと仲間が死ぬわ。」「そうだよな。」

アウレールは横になって目をつむる。クリスタは夜空を見上げる。

 しばらくして彼女が彼を見ると彼は眠りに落ちている。彼女は幼馴染の寝顔をいとおし気に見る。

 タウンズビル軍基地にハンティング・ウルブズの装甲車が到着する。アルミン司令官は第2方面軍の討伐に成功したと聞くと本隊の装甲車でハンティング・ウルブズの装甲車と共に拠点へ向かう。

 明け方、アルミン司令官は、第2方面軍の拠点に着く。彼はブルーノを見ると駆け寄って言う。

 「よく短期間で成し遂げてくれた。住民への被害はどのくらいだ。」「被害はありませんよ。」

 「そうか、素晴らしい。君たちに依頼してよかったよ。」

次にアルミン司令官はアロイス大尉を見て言う。

 「なぜ、指示に従わなかった。」「こちらには俺たちのやり方があるんだ。本部から来たあんたに分かるものか。」

 「私は徴税を止めるように指示しただけだぞ。」「住民には煙たい目で見られているんだ。そのくらいいいだろ。」

アルミンは軍と住民の関係が険悪なものであると知る。彼はブルーノに言う。

 「仕事の代金ははずませていただく、代わりに残った装甲車と自走砲は本隊へ引き上げる。」「分かりました。期待してますよ。」

ブルーノも軍用車が欲しかったが、本隊の事情を知っているので譲ることにする。

 第2方面軍の壊滅は、第1方面軍、第3方面軍の知るとこととなる。

 アルミン司令官はアロイス大尉を反逆罪で処刑して、部下たちは帰順を示した者は本隊に組み入れ、それ以外は追放した。

 中立を保っていた第4方面軍はアルミン指令官の指示に従うことを約束する。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ